【元小学校教諭が教える】家庭で完結するキャリア教育5ステップ:子どもの「働く力」と「夢」を育む実践ガイド 第4回
前回は日常生活の中で家事を職業体験に変える方法をお話ししました。
家庭内での小さな積み重ねで「働く力」の土台ができたら、次は外の世界へ一歩踏み出してみましょう。
「地域のお祭りでお手伝いしてみたい」「おばあちゃんたちの役に立ちたい」ーー
子どもたちがこうした気持ちを持ち始めたとき、それは成長の大きなチャンスです。
しかし、特別な職業体験プログラムに参加する必要はありません。
わが家では、近隣の高齢者向け配食サービスのお手伝いを家族で体験しました。
子どもたちは最初、声が小さくて相手に聞こえないという失敗もありましたが、「食事を届けるおばあちゃんがどんな気持ちかな」と考えながら工夫を重ね、笑顔で挨拶できるようになりました。
こうした実体験を通して、「自分が誰かの役に立てる」「思いやりやチームワークの大切さ」を具体的に学べます。
大切なのは、夏休みという時間的余裕を生かして、じっくりと体験し振り返ること。
家庭内の役割分担とは異なる緊張感や責任感を伴う外部体験は、子どもの視野を広げ、将来のキャリア形成の土台を築きます。
シリーズ4回目の今回は、わが家で体験した配食サービスの詳細と、夏休みに取り組める外部での職業体験例をご紹介します。
筆者プロフィール
40年間、大都市近郊の小学校5校で約4000人の児童と向き合ってきた元小学校教諭。
教育相談担当として5年間、不登校や生活リズムの問題など年間約30件のケースに寄り添い、子どもと保護者の心に深く関わる。
PTA担当の3年間では、多くの保護者の悩みや喜びを共有。
夫も小学校教員という共働き家庭で2児を育てた経験から、「忙しい親だからこそできる子育て」を実践と教育現場の両面から伝える。
夏休みはキャリア教育の最適期間!外部体験の意義と親の役割
夏休みは、学校という枠を離れて多様な社会体験ができる貴重な期間です。
普段の生活では接点が少ない地域社会や職業の現場に触れることで、子どもは「働くとはどういうことか」「社会の中で自分はどう貢献できるか」を具体的にイメージできるようになります。
特に外部での体験は、家庭内の役割分担とは異なる緊張感や責任感を伴うため、子どもの成長を促す効果が高いのです。
外部体験では、「誰かに喜んでもらえた」「チームで協力してやり遂げた」という実感を伴う学びが得られます。
教室で学ぶ知識とは異なり、こうした体験は子どもの心に深く刻まれ、将来のキャリア形成の土台となります。
自分の役割を理解し、他者と協力し、責任を持って行動する力は、実際の社会体験を通してこそ育まれるのです。
また、外部体験は子どもの視野を広げます。
普段接している家族や学校の友達とは異なる年齢層や立場の人々と関わることで、多様な価値観や働き方があることを知り、「自分も将来こんな風に働きたい」という具体的なイメージを持つきっかけになります。
夏休みという時間的余裕があるからこそ、じっくりと体験し、振り返る時間を確保できるのです。
わが家の体験ルポ:配食サービスで学んだ「心と声の届け方」
わが家では近隣の高齢者向け配食サービスのボランティアに家族で参加したことがあります。
この体験は子どもたちにとって、働くことの意味を実感する貴重な機会となりました。
ここでは、その体験を時系列で振り返りながら、どのような学びがあったかを詳しくお伝えします。
準備段階:仕事の目的と責任を理解する
参加を決めた当初、子どもたちは「どんなおじいちゃん、おばあちゃんがいるのかな」「ちゃんとできるかな」と期待と不安が入り混じった表情を見せていました。
仕事について子どもが尋ねると、配食サービスの担当者が説明してくれました。

お弁当を届けるだけなの?

それだけじゃないんだよ。お元気かどうか確認する大切な仕事でもあるの。
子どもたちは「そうなんだ!」と目を輝かせ、自分たちの役割の重要性を理解したようです。
また、参加にあたっては注意点も教えていただきました。
利用者の方の名前や住所、お話しした内容は大切な個人情報なので外で話してはいけないこと、熱い汁物の運搬は危険なので大人が担当することなど。
子どもたちなりに「責任のある仕事」だと認識する機会になりました。

この段階で、「仕事には必ず目的がある」「誰かの役に立つことが働くことだ」という気づきが生まれていました。
配達当日:最初の失敗と「工夫」を生む親のサポート
最初の失敗:「声が届かない」→ 親は「再チャレンジ」を促す
はじめての配達当日、子どもたちは緊張した面持ちでした。
わが家では、保護者である私が配達のメインを担当し、子どもたちは同行型のサポート役として参加しました。
最初の訪問先では、緊張のあまり子どもたちの声が小さくなってしまいました。
インターホン越しに「こんにちは」と挨拶したものの、相手に聞こえず、聞き返されてしまったのです。

え?誰?
「もっと大きな声で言わないと」と焦る子どもたち。

大丈夫、もう一度ゆっくり元気に言ってみよう。

こんにちは!お弁当をお届けに来ました!
深呼吸してから元気に挨拶すると、高齢者の方が笑顔で迎えてくれました。その笑顔を見て、子どもたちの表情も明るくなりました。
また、事前に用意した季節のイラストを添えたメッセージカードを渡そうとしたとき、と戸惑われてしまう場面もありました。

これ、何?
「私たちが描きました」とだけ言って渡そうとしたため、相手に意図が伝わらなかったのです。次の訪問先では、説明を加えると喜んでもらえました。

まあ、ありがとう。うれしいわ。

暑い日が続きますが、お元気でいてください。私たちが描いた絵です。
「相手の気持ちを考える」:自分たちでルールと気遣いを編み出すまで
2軒目以降、子どもたちは自分たちで工夫するようになりました。
「食事を受け取るおばあちゃんがどんな気持ちかな」と考えながら、笑顔で挨拶できるよう意識していました。

声が小さいと聞こえないから、お腹から声を出そう。

笑顔も忘れないようにしよう
訪問前に玄関先で「こんにちは!」と練習する姿も見られるようになりました。
また、メッセージカードを渡すときも、ただ手渡すのではなく「暑いですが、お体に気をつけてください」「今日のお弁当、おいしそうですよ」と一言添えるようになりました。

ありがとう。優しいのね

元気をもらったわ。
すると、喜んでもらえる場面が増え、子どもたちの表情もどんどん明るくなっていきました。
配達準備の段階では、衛生面に配慮された環境で、お弁当袋にスプーンやメニューカードを入れる作業を任せてもらいました。
最初は袋の向きを間違えたり、入れ忘れたりすることもありましたが、「確認してから次に進もう」と自分たちでルールを決め、丁寧に作業するようになりました。

「これも大事な仕事なんだ」と、小さな役割にも責任を持って取り組む姿が印象的でした。
活動後の振り返り:体験を「将来の意欲」につなげる対話
すべての配達を終えた後、子どもたちは「疲れたけど、喜んでもらえてうれしかった」「ありがとうって言われて、自分が役に立ててうれしかった」と話していました。
夕食時に振り返りの時間を設け、「今日の体験で一番印象に残ったこと」「困ったこと」「どう改善したか」を話し合いました。

最初は声が小さくて聞こえなかったけど、大きな声で挨拶したら笑顔で返してくれた。声の大きさって大事なんだって分かった。

内メッセージカードをただ渡すだけじゃダメで、ちゃんと説明したら喜んでもらえた。相手に伝わるように話すことが大切だと思った。
この体験を通して、子どもたちは複数の大切なことを学びました。

「自分が誰かの役に立てる」という実感は自己肯定感を高め、「最初はうまくいかなかったけど、工夫したらできるようになった」という成功体験は、困難に直面したときに諦めずに取り組む力につながります。
また、家族で協力したことでチームワークの価値も実感していました。
子どもたちは「次はもっと上手にできると思う」「また参加したい」と前向きな言葉を口にしており、この体験が将来「人の役に立つ仕事をしたい」という動機につながっていくと感じました。
【実用情報】小学生が配食サービスに関わる際のポイントと注意点
配食サービスへの参加を検討されるご家庭のために、小学生でも可能な関わり方と注意点をまとめておきます。
小学生でもできる参加方法
小学生だけでの参加は難しいですが、保護者や大人と一緒であれば、交流やお手伝いの形で関わることは十分に可能です。
- 同行型のボランティアとして、スタッフや保護者と一緒に訪問し、挨拶をしたり笑顔でお弁当を手渡したりするサポート
- 子どもたちが書いたお手紙や季節の絵をお弁当と一緒に添える気持ちを届ける参加方法
- 衛生面の基準を満たした場所で、袋にスプーンを入れたりメニューカードを添えたりする安全な作業
- 子ども会と民生委員、配食ボランティアが協力し、子どもは手紙や絵を作り、大人が配達に同行させる形で高齢者と交流
- 夏休みや福祉体験学習の一環として、子どもが1日ボランティア体験に参加できるプログラム
- わが家のように、事前に団体に相談し、保護者同行であれば小学生も参加可能という了承を得てから参加
注意が必要な点
安全面と個人情報保護の観点から、大人の指導のもとで参加することが不可欠です。
- 調理や熱い汁物の運搬は危険が伴うため、子どもには不可
- 利用者の方の個人情報やプライバシーを守ることが重要で、訪問先での会話や様子を外で話さないよう注意
- 地域の社会福祉協議会や配食サービス団体によって「参加は中学生以上」としているところも多いため、必ず事前に確認が必要
目的別!子どもの力を伸ばす外部体験例6選
配食サービス以外にも、夏休みには様々な外部体験の機会があります。
わが家では小学校から中学校にかけて、必ず何かを体験するようにしてきました。
協調性・おもてなし:地域のお祭りや行事の運営補助
地域の夏祭りや盆踊り、スポーツイベントなどの運営補助は、協力性とコミュニケーション力を育む絶好の機会です。
飲み物の販売、案内係、会場の準備や片付けなど、年齢に応じた役割を担いながら、チームで動く大切さやおもてなしの心を実践的に学べます。
わが家の子どもも町内の夏祭りで飲み物を配る役割を任されました。元気に声をかけると、笑顔で受け取ってもらえました。

冷たいお茶はいかがですか!

ありがとう、暑いから助かるよ。
途中、お客様が集中して対応が追いつかなくなった時、隣で働いていた大人のスタッフが声をかけてくれました。

こっちは俺が対応するから、そっちのお客さんをお願いするね。
子どもは「一人じゃできなかったけど、みんなで協力したらうまくいった」「声をかけるのは最初恥ずかしかったけど、だんだん楽しくなった」と話し、チームワークの大切さを実感していました。

こうした体験では、協力して働くことの価値や、お客様へのおもてなしの心、社会の一員としての責任感を育むことができます。
注意力・責任感: 図書館・公民館で公共のルールを学ぶ静の体験
図書館での本の整理や読み聞かせボランティア、公民館での子ども向けイベントの補助なども、夏休みに募集されることが多いです。
祭りの手伝いなど「動」の体験とは対照的に、静かな環境で丁寧に作業する「静」の体験として、注意力と責任感を育みます。
わが家では、図書館の本の整理ボランティアに参加しました。
司書の方から整理のルールを教わり、娘は一冊一冊確認しながら慎重に作業していました。

本は背表紙の番号順に並べてね。

これはどこかな?
最初は番号を見落として違う場所に置いてしまい、気づいて自分で直す場面もありました。

あれ、おかしいな…。
「静かにしないといけないから緊張した」「でも、きれいに並べられて気持ちよかった」「細かい番号を見るのは大変だったけど、間違えないように集中できた」と振り返っていました。

こうした体験では、細部に注意を払う力や、ルールを守って丁寧に作業する責任感が育ちます。また、公共施設の役割や働く人の工夫を間近で観察できる点も魅力です。
感謝・忍耐力:農業体験や収穫体験で食の裏側を知る
農家や観光農園で行われる農業体験は、食の裏側を知り、感謝の心と忍耐力を育む貴重な機会です。
野菜や果物の収穫、田植えや稲刈りなどを通して、食べ物が食卓に届くまでの過程や、自然と向き合う農家の方の苦労と工夫を肌で感じることができます。
わが家では、近郊の農園でブルーベリー摘みを体験しました。
「こっちの実が大きいよ!」と夢中で収穫する子どもたちに、農園の方が教えてくれました。

熟した実を選ぶのが上手だね。でも、毎日何百本もの木を見て回るのは大変なんだよ。
収穫後、農園の販売コーナーで値段を尋ねられた子どもが、緊張で声が固まってしまう場面がありました。
私はそばでさりげなく価格表のメモを見せるように促しました。

次のお客さんには自分で言ってみようか。
再チャレンジを促すと、次のお客様には小さな声ながらも自分で答えることができ、子息子の表情がパッと明るくなりました。

500円です。
体験後、子どもは「自分で採った実は特別おいしい」「毎日お世話するのは大変だって分かった」「雨の日も暑い日も育てるって大変」と話していました。

自然の中で体を動かしながら働く経験は、食への感謝の気持ちと、コツコツ続ける忍耐力の大切さを実感させてくれます。
実践的な社会性: 商店街や個人商店での職業体験
地域の商店街では、夏休み期間に小学生向けの職業体験イベントを開催しているところもあります。
パン屋さんでの販売補助、花屋さんでの水やりや陳列、書店での本の整理など、短時間でも実際の職場を体験することで、実践的な社会性を身につけることができます。
特にお金のやり取りや接客を通して、働くことの責任とやりがいを実感できます。
わが家では、商店街のパン屋さんでの職業体験に参加しました。

いらっしゃいませ!
元気に挨拶したものの、お客様から「このパンはいくら?」と聞かれて戸惑う場面もありました。
価格を覚えきれておらず、答えられなかったのです。
店主さんが優しくサポートしてくれ、アドバイスをもらいました。

お客様の質問にすぐ答えられるように、値段を覚えておくといいよ。メモを見てもいいからね。
次のお客様には、メモを確認しながら自分で答えることができました。

クロワッサンは180円です。
子どもは「お店の人ってすごいな」「覚えることがたくさんあるんだ」「お金を間違えないように緊張した」と話していました。
お金のやり取りや接客の難しさ、商品管理の大切さなどを学べる貴重な機会です。
実際の商売の現場に触れることで、働くことへの理解が深まります。
社会貢献・当事者意識: 環境保全活動やゴミ拾い
川や海岸の清掃活動、森林保全活動なども、夏休みに多く実施されます。
環境保全活動は、地域が抱える課題に直接関わることで、社会貢献の意義と当事者意識を育む貴重な機会です。
多くの人と協力して一つの目標を達成する経験を通して、自分も社会を変える一員だという実感が生まれます。
わが家では、地域の川の清掃活動に参加しました。

こんなところにペットボトルが!

タバコの吸い殻もいっぱいある!
驚きながらゴミを拾う子どもたち。活動前に見た川の様子と、清掃後のきれいになった川を比べて、「こんなにゴミが集まった」「川がきれいになって気持ちいい」と達成感を味わっていました。
「ゴミを捨てちゃダメだって分かった」「自分たちが使う川だから、自分たちで守らないといけないんだね」「みんなで協力すると早く終わるね」という気づきもありました。

こうした体験を通して、地域の課題を自分ごととして捉え、解決に向けて行動する力が育ちます。また、社会の一員としての責任と、貢献することの喜びを実感できます。
多様性・思いやり: 高齢者施設や福祉施設での交流
高齢者施設や障がい者施設での交流活動も、夏休みに募集されることがあります。
一緒にゲームをしたり、歌を歌ったり、簡単な作業を手伝ったりすることで、多様性を理解し思いやりの心を育む貴重な機会です。
異なる世代や背景を持つ人々との関わりを通して、相手の立場に立って考える力やコミュニケーションの工夫を学べます。
わが家では、高齢者施設での夏祭りイベントのお手伝いに参加しました。

何か共通の話題があるといいかもね。
事前にそう子どもたちに伝え、童謡や昔の遊びについて一緒に調べました。
子どもたちは「ふるさと」や「赤とんぼ」を練習して当日を迎えました。
実際に高齢者の方と向き合うと、子どもは緊張して何を話したらいいか分からず戸惑っていました。
そこで私がきっかけを作るために一言。

おじいちゃん、この歌知ってる?。

ああ、懐かしい歌だね。一緒に歌おうか!

一緒に歌いましょう!
息子が声をかけると、おじいちゃんは目を輝かせて歌ってくれました。
子どもは「最初は何を話したらいいか分からなかった」「でも、笑顔で話しかけたら喜んでくれた」「歌を覚えていてよかった」「ゆっくり話すと分かってもらえた」と話していました。

高齢者や障がいのある方との触れ合いは、多様な人々を理解し尊重する心を育み、将来の職業選択においても福祉や医療分野への関心を広げるきっかけになります。
まとめ:小さな成功体験が「働く意欲」を育てる
夏休みを活用した外部での職業体験は、子どもの視野を広げながら社会性と自己肯定感を育てる貴重な機会です。
特別な施設や遠出は必要ありません。地域の配食サービス、お祭りの手伝い、図書館のボランティアなど、身近な場所に学びのチャンスがあふれています。
重要なのは、完璧にできることを目指すのではなく、失敗も含めて体験そのものを楽しむこと。
そして体験後に親子で振り返りの時間を持つことです。「最初は声が小さかったけど、工夫したらできた」という小さな成功体験が、子どもの自信と「また挑戦したい」という意欲を育てます。
わが家の配食サービス体験のように、保護者が一緒に参加することで、安全面に配慮しながら子どもに責任ある役割を与えることができます。
「誰かの役に立てた」という実感は、将来の職業選択において「人の役に立つ仕事をしたい」という動機につながっていきます。
夏休みの数日間、あるいは半日からでも始められる外部体験が、子どもの社会性と将来への可能性を大きく広げることにつながるのです。
家庭キャリア教育の集大成は、現場での小さな失敗・協力・発見・達成の連続です。
親は安全管理+振り返りの伴走を。完璧を求めず、主体的な挑戦と楽しさを全力で応援しましょう!
次回は、これまでの体験を踏まえ、子どもの将来の夢を育て、応援するための親子会話術について詳しくお伝えします。
日常と夏休みの体験を通して育まれた「働く力」を、子ども自身の将来の夢へとつなげていくための会話のコツをご紹介します。
【追記】
「どこで体験を探すの?」という疑問をお持ちの保護者の方もいるかもしれません。
わが家では、(1)住んでいる市町村の広報誌や(2)公民館の掲示板、あるいは(3)学校から配布される地域のボランティア情報から探すことから始めました。
「まずは近所の掲示板を見る」という行動から、キャリア教育はスタートできます。
 
  
  
  
  

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