【元小学校教諭が教える】家庭で完結するキャリア教育5ステップ:子どもの「働く力」と「夢」を育む実践ガイド 第3回
前回は親の仕事について子どもに分かりやすく伝える方法をお話ししました。
「働く」ことへの理解が深まったら、次は実際に体験してみることが大切です。
「僕もお父さんみたいに働いてみたい」「私もお店屋さんをやってみたい」
子どもたちのこうした気持ちが芽生えたとき、それは絶好のチャンスです。
しかし、特別な施設や機会を用意する必要はありません。
日々の家事、ちょっとした家庭の作業こそが「最高の職業体験」になります。
特別なイベントや費用は不要。親が声かけを少し工夫すれば、“働く意味”や“自分の力で役立つ喜び”が毎日育ちます。
シリーズ3回目の今回は、わが家で実践している日常的な職業体験の具体例と、その効果的な進め方をご紹介します。
筆者プロフィール
40年間、大都市近郊の小学校5校で約4000人の児童と向き合ってきた元小学校教諭。
教育相談担当として5年間、不登校や生活リズムの問題など年間約30件のケースに寄り添い、子どもと保護者の心に深く関わる。
PTA担当の3年間では、多くの保護者の悩みや喜びを共有。
夫も小学校教員という共働き家庭で2児を育てた経験から、「忙しい親だからこそできる子育て」を実践と教育現場の両面から伝える。
- 働く力は「ごっこ遊び」から「仕事」へ!家庭での職業体験が特別な理由
- 【ミニレストラン業務】料理を通じて学ぶ「時間管理」と「チームワーク」
- 【購買部長業務】お買い物で実践!「予算管理」と「マーケティング思考」
- 【家庭内メンテナンス業務】責任感が育つ!「観察力」と「継続力」の養成講座
- 【品質検査官業務】自己管理力が向上!「基準意識」と「チェックの習慣化」
- 【困りごと相談室業務】将来役立つ!「コミュニケーション力」と「問題解決力」を磨く
- 【企画開発部業務】創造性を爆発させる!「発想力」と「プレゼン力」を鍛える方法
- 職業体験を成功に導く!親が意識すべき「声かけと接し方」4つのルール
- まとめ:特別な場所はいらない!今日から始める「最高のキャリア教育」の第一歩
働く力は「ごっこ遊び」から「仕事」へ!家庭での職業体験が特別な理由
庭での職業体験が持つ最大の強みは、本物の仕事に必要な3つの要素を安全に学べることです。
それは、「結果への責任」、「役割分担」、そして「コミュニケーション」。
学校や地域の施設での体験も価値がありますが、家庭という安心できる環境だからこそ、子どもは「失敗→成長」のサイクルを恐れずに積み重ねることができます。
さらに、継続性も見逃せません。一日限りの体験では表面的な理解に終わりがちですが、家庭なら毎日少しずつ、長期間にわたって同じ「仕事」に取り組めます。
そして、動機づけの工夫が子どもの挑戦意欲を大きく引き出します。
「今日の料理、家族のお客様に喜んでもらえるかな?」「この掃除で、みんなが気持ちよく過ごせるね」といった、実際の社会につながる言葉かけをすることで、子どもの中に「誰かの役に立つ」という実感が生まれます。
また、一緒に働くことで互いの頑張りや工夫を間近で見ることができ、家族としての一体感も育まれていきます。
【ミニレストラン業務】料理を通じて学ぶ「時間管理」と「チームワーク」
わが家のミニレストラン
わが家では毎週月曜日の17時から、子どもたちと一緒に「ミニレストラン」を開催しました。
これは単なる夕食作りではなく、家族みんなでレストランごっこを楽しみながら、子どもたちが様々なスキルを身につけられる取り組みです。

今日のお客さんはどんな料理だったら喜ぶ?どんな順番で準備すると成功かな

お客様(夫)は疲れてるから、温かいスープがいいんじゃない?

じゃあ、最初にスープから作り始めよう!

18時半に完成させるという目標を決めることで「あと何分で何をする」という計画を立てる力、味見をして「これで大丈夫かな」と確認することで責任感、みんなで協力することでチームワークと思いやりの心が育ちます。
[担当]
息子:味噌汁担当(出汁の取り方、具材選び)
娘:ご飯担当(お米の計量、炊飯器セット)
私:メイン料理とサポート
[学べること]
時間管理:「18時半には完成させよう」の逆算思考
品質管理:味見をして「お客様に出せる味かな?」の判断
協調性:誰かが遅れると全体に影響することの実感
あなたの家庭でも始められる「ミニレストラン」
「ミニレストラン」は曜日や時間帯を変えることで、さまざまな業務体験に発展させることができます。
たとえば、平日の水曜日18時スタートなら、学校帰りの子どもでも参加しやすい時間設定。
調理スタッフとして野菜を切る、味付けをする。接客スタッフとしてメニューを説明する。
この2つの役割を兄弟で交代制にすれば、複数の職種を経験できます。
週末の土曜日ランチ営業なら、もっと本格的に。午前10時から仕込み開始、12時開店という設定で、開店準備の段取り力も養えます。
「今日のお客様は何名ですか?」「デザートもご用意しますか?」と問いかければ、予約管理や商品企画の視点も生まれます。
日曜日のブランチカフェ営業として、パンケーキやフレンチトーストなど子どもが作りやすいメニューに特化するのもおすすめ。
「今日のトッピングバーはいちご、バナナ、生クリームの3種類です」と提案させれば、オプション販売の感覚も身につきます。

大切なのは、「今日の業務、お客様に喜んでもらえるかな?」という実際の社会につながる言葉で動機づけすること。
単なるお手伝いが、本物の仕事体験へと変わります。
【購買部長業務】お買い物で実践!「予算管理」と「マーケティング思考」
土曜日の朝には、子どもたちが「購買部長」として活躍する時間を設けます。
この取り組みでは、親子で献立会議を開き、予算・セール情報・提案力を競わせるルールを作ることで、子どもたちが主体的に食事計画から買い物まで担当します。

今日は1000円以内で最高に美味しい夕食に挑戦!どんな工夫がいるかな?
すると子どもたちは真剣に考え始めます。家族会議で1週間分の献立を決定し、必要な食材リストを作成。
その後、予算内での商品選択や特売情報のチェックも彼らの大切な仕事です。

このお肉、100g128円だけど、あっちは100g98円だよ!どっちにする?

今日は卵が特売だから、明日は卵料理にしない?オムライスとか作れるよ!

さすが購買部長さんたち!よく気づいたね。

この活動を通じて、予算配分の感覚、買い物計画を立てる力、チームプレイ、そしてリアルな提案力が自然と身についています。
子どもたちの役割
1週間分の献立を家族会議で決定
必要な食材リストを作成
予算内での商品選択
特売情報のチェック
学べること
計算力:予算内での買い物計画
情報収集力:特売日やタイムセールの活用
提案力:家族に対するメニュー提案
他の家庭でも活かせる工夫のバリエーション
兄弟がいる家庭なら、週替わりで「チーフ購買部長」を交代制に。
担当週は献立の最終決定権を持たせることで、責任感とリーダーシップが育ちます。

一人っ子の場合は、親子でチーム対抗戦に。「ママチームは和食で○円以内」「子どもチームは洋食で○円以内」と競い合えば、ゲーム感覚で楽しめます。
また、日曜日の午前中を「マーケットリサーチタイム」として、複数のスーパーのチラシを比較する時間を設けるのも効果的。
「A店は野菜が安い、B店はお肉が安い」という情報収集力と分析力が養われます。

「今月の特別チャレンジ」として月に一度だけ予算を少し増やし、普段は買わない食材で新しいレシピに挑戦するのもおすすめ。
チャレンジ精神と創造性が刺激されます。
【家庭内メンテナンス業務】責任感が育つ!「観察力」と「継続力」の養成講座
一週間の締めくくりとして、日曜日には子どもたちが「家庭の安全管理責任者」として活躍する時間を設けてます。
点検・改善案の提案・報告というルーティンを通じて、家族の一員としての責任感を育みます。
毎週の業務は、自転車の空気入れとチェック、電球交換(安全な範囲で)、家具のぐらつき点検、そして植物の手入れと水やりです。

今日の点検で気づいたことを記録して、みんなに報告しよう。

自転車は問題なし!でも、玄関の電球が少し暗くなってきました。

お花たちは元気だけど、リビングの観葉植物がちょっと元気ないかも。
実は、私自身が反省する出来事がありました。
息子が「階段の手すりがちょっとグラグラする」と報告してくれたのに、軽く受け流してしまったのです。

大丈夫でしょ…。
数日後、本当に緩んでいることに気づき、慌てて修理しました。
それ以降、報告内容を家族で共有する「安全管理ノート」を作り、改善策を一緒に考えるように。
失敗も「次はどうすればいいかな?」と前向きに話し合う機会に変えることで、子どもたちも安心して気づきを報告してくれるようになりました。

この活動から、観察力、報告を言葉にまとめる力、そして「コツコツ続けることの大切さ」がわかります。
自転車の空気入れとチェック
電球交換(安全な範囲で)
家具のぐらつき点検
植物の手入れと水やり
学べること
観察力:異常や変化に気づく能力
責任感:「自分がやらないと壊れてしまう」の実感
継続力:毎週続けることの大切さ
【品質検査官業務】自己管理力が向上!「基準意識」と「チェックの習慣化」
朝は5分間で服装・持ち物・玄関のチェック、夜は10分間で宿題・明日の準備・部屋の片付けをチェック。
ただし、このチェックリストは親が一方的に決めたものではなく、毎週日曜日を「基準の日」として、子どもたち自身が翌週の品質チェック基準を考えて作成します。

今日の基準はどうする?完璧を目指すだけじゃなく、改善点を発見しよう。

朝のチェックに『靴下の左右確認』を追加したい。この前間違えて恥ずかしかったから。

夜のチェックは『明日の時間割を声に出して確認』を入れたい。忘れ物が減りそう。
週末には家族全員で反省会を開催。「来週もう一歩進化させるには?」という問いかけに、子どもたちは真剣に考えます。

実際に子どもたちが作成したチェックリスト
子どもたちは「検査官」になった気分で真剣にチェックリストを使い、嬉しそうに報告してくれます。

今日の検査結果は…合格です!

私も全部クリアしました!

このように自己管理の型を子ども自身で形にさせることで、「これで良い」という判断力、毎日の習慣を続けることで継続する力が育ち、自分のことを冷静に見る力が向上します。
朝の検査タイム(5分間)
今日着る服の清潔さチェック/持ち物の忘れ物チェック/玄関の整理整頓状態チェック
夜の検査タイム(10分間)
宿題の完成度チェック/明日の準備完了チェック/部屋の片付け状態チェック
学べること
基準意識:「これで良い」の判断基準
習慣化:毎日続けることで身につく力
自己管理力:自分のことを客観視する能力
【困りごと相談室業務】将来役立つ!「コミュニケーション力」と「問題解決力」を磨く
祖母のスマホサポート、宅配便の受け取り代行、ペットの爪切り予約電話、家計簿の入力作業など、様々な困りごとに子どもたちが対応します。
活動を続ける中で、息子は電話が得意、娘は細かい作業が好きということが分かり、それぞれの「専門分野」ができました。

今日はどんな相談が来るかな?

僕は電話担当だから任せて!

書類のお手伝いなら私にお任せください!

大人と話すことでコミュニケーション力が上がり、困ったことを解決する方法を考えることで問題解決力が育ち、得意なことを活かすことで「自分にもできることがある」という自信がつきます。
最近の事例
祖母のスマホ操作サポート(IT関連業務)
近所の方への宅配便受け取り代行(物流業務)
ペットの爪切り予約電話(秘書業務)
家計簿の入力作業(事務業務)
学べること
コミュニケーション力:相手の立場に立った対応
問題解決力:困りごとを解決する方法を考える
専門性:得意分野を伸ばす喜び
【企画開発部業務】創造性を爆発させる!「発想力」と「プレゼン力」を鍛える方法
月末には子どもたちが主体となって新しいアイデアを提案する会議を開催します。
「新しい夕食メニュー」「楽しい片付け方法」「家族が仲良くなるアイデア」「節約の工夫」などをテーマに話し合います。
子どもたちは企画書を絵と文字で作成し、堂々とプレゼンテーションを行います。

僕の提案は『お手伝いポイント制度』です!

私は『音楽片付けタイム』を提案します!

どちらも素晴らしいアイデアですね。実際にやってみましょう!
採用されたアイデアは翌月から実際に実行します。

企画書を作って発表することで新しいアイデアを考える力と人前で話す力が同時に鍛えられ、提案したことが実際に行われることで「もっと良くしよう」という気持ちが育っています。
テーマ例
「来月の新しい夕食メニュー」
「もっと楽しくなる片付け方法」
「家族がもっと仲良くなるアイデア」
「節約できる新しい工夫」
学べること
創造力:新しいアイデアを考える楽しさ
発表力:自分の考えを相手に伝える技術
改善意識:現状をより良くしようとする姿勢
職業体験を成功に導く!親が意識すべき「声かけと接し方」4つのルール
これらの日常職業体験を続ける中で、私が最も大切にしているのは子どもたちとの関わり方です。
単に作業をさせるのではなく、本当の「働く力」を育むために意識している4つのポイントをご紹介します。
小さな心がけですが、子どもたちの反応や成長を見ていると、確実に効果を感じています。
役割を明確化!「部署制」と「評価会議」でプロ意識を育む
わが家では「家庭内業務」を本格的な部門制にして、子どもたちの自発性を引き出しました。
月曜日の「レストラン部門」、土曜日の「物販部門(購買)」、日曜日の「品質管理課(安全点検)」など、各部門には正式な名称があります。

今週の○○部門、お疲れさま。今日の業務報告をお願いします。

レストラン部門は、18時半の目標時間を守れました。でも味噌汁が少し薄かったです。
毎週日曜夜には「評価会議」を開催し、業務報告を通じて仕事のPDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)を回します。
挑戦への意欲が育つ!失敗を「改善のチャンス」に変える声かけ術
職業体験では必ず失敗が起こります。大切なのは、失敗を責めないこと。
わが家では「失敗→振り返り→改善→次への挑戦」のサイクルを定例化し、子ども自身が記録する仕組みを導入。
そうすることで、子どもは自分で答えを見つけます。

じゃあ、来週の改善案は?

ここで重要なのが、その場で終わらせないこと。
わが家では各自に「改善ノート」を用意し、失敗した日のうちに「今日、何がうまくいかなかった?」「なぜそうなったと思う?」「次はどうする?」という3つの質問に答えてもらいました。

卵を落とした日の息子の改善ノート
その後、毎週日曜夜の「家族会議」では、必ず”改善ポイント“を議題に加えています。
家族会議の流れはこうです。
【家族会議の議題】
今週の各部門の報告→今週の失敗と改善案の共有→来週のチャレンジ目標の設定

今週、レストラン部門で味噌汁を作るとき、火加減が強すぎて吹きこぼれました。
原因は、別の作業をしながらだったからです。
改善案は、タイマーを使うことと、火のそばを離れないことです。

その改善案、来週試してみますか?

はい!来週の月曜日に実践します。
このやり取りを重ねることで、子どもたちは実際の職場で使われるPDCAサイクル(Plan計画→Do実行→Check評価→Act改善)を自然と身につけていきます。

失敗してもいいから頑張ってみる。
だって、失敗したら改善ノートに書けばいいんでしょ?

この言葉を聞いて、失敗を恐れずに挑戦する姿勢が育っていることを実感しました。
新しいことへの積極性も格段に向上します。
また、興味深い発見がありました。失敗から学んだ経験は成功体験よりも深く記憶に残り、実際の改善につながることが多いのです。
息子は今でも「卵は両手でゆっくり」を守り続けていますし、娘は「火のそばを離れない」を徹底しています。
子どもたちは単なる家庭内の活動を超えて、実際の社会で求められる問題解決力と改善意識を育んでいます。
長く続く秘訣!無理強いせず「有給休暇」で自己管理力を育む方法
娘が体調を崩した日のこと。「レストラン部門、今日休んでごめんなさい」と謝る娘に、私はハッとしました。
仕事を義務だけにしてはいけない。そこで独自のルールとして「有給休暇制度」も導入しました。

月に1回は『今日は休みたい』と言っていいよ。
その代わり、事前に教えてね。

じゃあ来週の月曜日、有給使っていいですか?
代わりに今週は水曜日に頑張ります。
この経験を通じて、仕事には責任と同時に権利もあること、そして計画的に休むことの大切さも学びました。
また、やりたがらない日は無理強いせず、「今日はお休みしよう」と柔軟に対応することで、職業体験が義務ではなく楽しい活動として定着し、長期的な継続につながっています。
自己肯定感がアップ!「プロ目線」で具体的に感謝を伝える技術
日々の声かけも具体的な職業名を使うようにします。
息子が洗濯物を畳んだとき、娘が野菜を洗ったときはそれぞれこんな風に声かけをします。

クリーニング屋さんみたいに丁寧だね。

レストランの下ごしらえ係みたい。
また、わが家では「毎週家族内表彰制度」を導入し、努力・過程・成果・工夫を定例で評価しました。
毎週日曜夜の家族会議の最後に、「今週のベスト提案賞」「品質管理Master」などの表彰タイムを設けます。
わが家の表彰制度
- 「今週のベスト提案賞」:新しいアイデアを出した人
- 「品質管理Master」:丁寧な仕事をした人
- 「スピード改善賞」:失敗からすぐに学んだ人
- 「チームワーク賞」:家族を助けた人
- 「チャレンジ精神賞」:新しいことに挑戦した人
表彰式では、こんなやり取りをします。

今週のベスト提案賞は…○○(娘)!『卵が特売だからオムライスにしよう』という提案で、予算内で美味しい夕食ができました。

ぼくは品質管理Master、もらえるかな?自転車の点検で電球の異常を見つけたよ。

もちろん!そして今週のスピード改善賞も○○くん(息子)です。
卵を落とした翌日には『両手でゆっくり』を実践できていました。
表彰制度を始めてから、子どもたちは「来週は何賞を狙おうかな」と自ら目標を立てるようになり、さらに質の高い仕事をしようという意欲が生まれました。

小さな成果の積み重ねで「自分は役に立つ存在だ」という自己肯定感の向上にもつながります。
そして、家族の役に立っているという実感を「小さな社会」という視点で伝えます。


もちろん。でもそれだけじゃないよ。
君が学んでいることは、将来どんな仕事をするときにも役立つんだよ。

私たち、小さな社会人みたいなものなの?

そうだね。家族は最初の小さな社会。
ここで学んだことが、大きな社会でも活きるんだよ。
この意識の変化により、子どもたちは家族の一員としてだけでなく、社会の一員としての自覚も育んでいるように感じます。
「今月の売上目標達成だね」「品質管理がばっちりだった」など、実際の職場で使われる言葉を使うことで、将来の職業生活への架け橋となっています。
まとめ:特別な場所はいらない!今日から始める「最高のキャリア教育」の第一歩
家庭での職業体験は、親子の絆を深めながら子どもの将来への準備を進める理想的な学習方法です。
特別な費用や場所は必要ありません。日々の生活の中で、少しの工夫と継続的な取り組みがあれば、子どもは確実に「働く力」を身につけていきます。
重要なのは、完璧な結果を求めるのではなく、子ども自身が「やってみたい」と思える環境を作ること。
そして親自身も一緒に楽しみながら取り組むことです。失敗も含めて全ての体験が、子どもにとって貴重な学びとなります。
毎日の15分、週末の30分から始められる小さな職業体験が、子どもの自信と社会性を育て、将来の職業選択の幅を広げることにつながるのです。
次回は、これらの日常体験をさらに発展させ、夏休みなどの長期休暇を活用した特別な職業体験機会について詳しくお伝えします。
日常体験で基礎を築いたら、長期休暇の時間を使ってより本格的で継続的な職業体験に挑戦してみませんか。
 
  
  
  
  

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