防災というと、学校での避難訓練やテレビの特集を思い浮かべる人が多いかもしれません。
「防災グッズを完璧に揃えるのは大変」「訓練は子どもが嫌がる」—そんな風に考えて、つい後回しになっていませんか?
しかし本当に大切なのは、家庭の中で「自分の命を守る力」を身につけることだと、私は教員時代に感じていました。
防災は特別な訓練ではなく、日常の中で少しずつ学び、実践し、身につけていく生きていくための教科です。
いつ、どこで災害に遭遇するかわからないからこそ、家庭での防災教育が重要です。
夕食の準備をしながら「もしガスが使えなくなったら?」と問いかけてみる。
お風呂に入りながら「水が出なくなったらどうする?」と話し合ってみる。
そんな何気ない会話の中にこそ、生きた防災教育があります。
家族が一緒に過ごす時間が多い夏休みこそ、「もしものとき」を家族で話し合える最高のタイミングなのです。
「家庭・地域・社会」の3つの場で実践した”わが家の防災体験”を、これからご紹介していきます。
筆者プロフィール
40年間、大都市近郊の小学校5校で約4000人の児童と向き合ってきた元小学校教諭。
教育相談担当として5年間、不登校や生活リズムの問題など年間約30件のケースに寄り添い、子どもと保護者の心に深く関わる。
PTA担当の3年間では、多くの保護者の悩みや喜びを共有。
夫も小学校教員という共働き家庭で2児を育てた経験から、「忙しい親だからこそできる子育て」を実践と教育現場の両面から伝える。
「もし停電したら?」から始まった、わが家の“防災ごっこ”
「うちも停電したらどうするの?」きっかけは、テレビで見た豪雨による停電のニュースでした。
画面に映る真っ暗な街並みを見て、息子が不安そうに聞いてきたのです。
「じゃあ、一度やってみる?」私の提案に、子どもたちは一瞬ためらいました。
「えー、こわい…」と娘は不安そう。でも、息子が「やってみたい!」と言ってくれたので、夕方、実際にブレーカーを落としてみることにしました。
カチッ。一瞬で部屋が真っ暗になりました。冷蔵庫のモーター音も、換気扇の音も、すべてが止まって、静寂が訪れます。

こわい!

何も見えない!
子どもたちの声が暗闇に響きます。最初は本当に怖かったようで、娘は私にぴったりとくっついてきました。
慌てて懐中電灯を探すものの、すぐには見つかりません。

あれ、確かこの引き出しに…。
手探りで探しているうちに、日頃から「すぐ使える場所」に置いておくことの大切さを痛感しました。
ようやく見つけた懐中電灯を点けると、子どもたちの表情が少し明るくなりました。

あ、影ができる!

壁に映るよ!
最初の恐怖が少し和らぐと、子どもたちは次第に探検気分に。
懐中電灯を片手に、あちこち照らしながら歩き回ります。

ねえ、ご飯どうするの?電子レンジ使えないよね?
息子の質問に、私も改めて考えました。普段なら何も考えずに使っている家電たち。
電気がなければ、こんなにも不便なのだと、身をもって実感する瞬間でした。
この日の夕食は、ガスコンロで温めたおにぎりと味噌汁。
冷凍しておいたご飯をガスで温め直しました。
懐中電灯の明かりだけで囲む食卓は、いつもと全く違う雰囲気に。

なんかキャンプみたい。

でも、毎日これは大変だね。
子どもたちのそんな会話を聞きながら、私も夫も頷きました。
一時間だけの体験でも、電気のありがたさがこれほどまでに身にしみるとは。
停電ごっこが終わり、ブレーカーを上げて電気がついた瞬間、子どもたちは「わあー!」と歓声を上げました。

明るさ、便利さ、いつもの暮らし。
それがどれだけありがたいものか。
防災は「知識」ではなく「実感」から始まるのだと再確認しました。
心を育む「防災グッズ」〜教員の視点で選んだ“心の備蓄”〜
翌日、私たちは家族全員で非常用リュックの中身を広げてみました。
水、非常食、救急セット、ラジオ…大人目線で揃えたものばかりです。

これ、本当に全部必要?足りないものはない?
子どもたちは真剣な顔で考え始め、娘が少し恥ずかしそうに言いました。

私、お気に入りのぬいぐるみを入れたい。

ぼくはお菓子!

重くなるし、本当に必要?
正直、最初はそう思いかけました。
でも、1年生担当のある先生が、教室の片隅に「ほっとできるコーナー」を作り、お気に入りの物を置くことを許可していたことを思い出しました。

不安な時こそ、心のよりどころが必要なのよ。
たしかに、いつものぬいぐるみや好きな絵本など、「自分の大切なもの」があるだけで子どもは安心できます。
「いいよ、入れよう」私がそう言うと、娘は嬉しそうに微笑みました。
また、子どもたちが自分でチェックできるリストも作りました。
【わが家の「心の安心リュック」リスト】
- お気に入りのぬいぐるみ(1つ)
- 家族の写真
- 好きな絵本またはマンガ(1冊)
- お気に入りのタオルや毛布(小さめ)
- 好きなお菓子(個包装)
- ミニカーや小さなおもちゃ(2〜3個)
- メモ帳と色鉛筆
- 折り紙やシールセット
- お気に入りのハンカチ
「もし本当に停電したら」という不安は、「ちゃんと備えている」という安心に変わりました。

防災リュックには、食料や水だけでなく、心を支える小さな安心も入れておくことが大切です。
これが、子どもがパニックにならずに動くための「心の備蓄」です。
家の安全点検を“探検”に変えてみた
停電ごっこをきっかけに、防災への意識が変わった私たちは、次のステップとして家の「防災探検マップ」づくりを開始。
白い紙に家の間取りを描き、リビング、キッチン、寝室、廊下ー。
「地震のときに倒れそうな家具はあるかな?」「逃げ道をふさいでいないかな?」そう問いかけながら、親子で一つひとつチェックしていきました。

あ、これ危ない!
息子が最初に指さしたのは、冷蔵庫の上に置いてあった花瓶。

地震が来たら落ちてくるよ!

よく見つけたね。
声をかけると、息子は誇らしげな顔。娘は寝室で「ここも!」と本棚を指さします。

この本棚、固定されてないよね。倒れてきたら寝てるときに危ないよ。マップに印をつけておこう!
そう言って、娘は赤いペンで本棚の場所に×印を描きました。
子どもたちの目線だからこそ気づく危険箇所もありました。

ここ、ぼくが頭ぶつけそう。
息子が指さしたのは、廊下の角にある棚の出っ張り。暗闇で逃げるときには、確かに危ないかもしれません。

こうして危険箇所を自分の目で確かめることが、何よりの学びになります。
親が一方的に「ここは危ないから気をつけて」と言うのではなく、子どもたち自身が発見し、考え、判断する。
この過程こそが、防災を「親の仕事」から「家族の習慣」へと変えていく鍵です。
探検マップが完成すると、家族会議です。

じゃあ、どうやって安全にする?
夫の問いかけに、子どもたちは真剣に考えます。

本棚は壁に固定する金具を買おう。

冷蔵庫の上は何も置かない。重い箱は下の棚に移動する。
具体的な対策が、子どもたちの口から出てきました。
週末には、ホームセンターで家具転倒防止グッズを購入し、家族全員で取り付け作業を行い、避難経路の確認も行いました。

防災探検マップは、リビングの壁などに貼って、時々確認し、新しく気づいたことを書き足していくと、防災を、一度やって終わりではなく、家族で続けていく「習慣」にすることができます。
夏休みだからできる!防災×アウトドア体験
防災が少しずつ「家族の習慣」になってきて、子どもたちから「もっと防災の練習したい!」という声が上がりました。
そこで思いついたのが、「防災×アウトドア体験」です。
キャンプは、言ってみれば「電気やガスが使えない状況の練習」そのもの。
災害時を想定しながら、楽しく学べる絶好の機会です。
おうちキャンプを計画し、防災グッズとして準備していたカセットコンロやソーラーランタンを庭に運びます。

さあ、今日は電気なしで過ごすよ!

やったぁ!
まず挑戦したのは、カセットコンロでお湯を沸かすこと。
「簡単でしょ」と息子は自信満々でしたが、実際にやってみると戸惑いが。

あれ、火がつかない…。ボンベの向き、これで合ってる?
説明書を見ながら、ようやく点火に成功。

お湯がこんなに時間かかるんだね。
やかんを見つめながら娘がつぶやきます。家では電気ポットでボタン一つ、数分で沸くお湯。
それがカセットコンロでは、なかなか沸騰しません。

災害のときって、こんなふうに待たないといけないんだ。
昼食は、防災用の非常食、アルファ米とレトルトカレー。
15分後、アルファ米がふっくらと炊き上がりました。

すごい、本当にご飯になってる!

ちょっとパサパサするけど、おいしい!
普段とは違う環境で食べる食事が、子どもたちには新鮮だったようです。
夕方になると、ソーラーランタンの出番。
日が暮れ始めると、ランタンがほんのりと明かりを灯します。

太陽の光で充電したやつだね。思ったより明るい!

でも懐中電灯より優しい光だね。
子どもたちの観察眼に、私も感心しました。
暗闇の中で過ごす時間は、停電ごっこの時とはまた違う体験でした。
外の暗さ、虫の音、風の音。
電気のない夜を、自然の中で過ごすことで、「本当に災害が起きたら、こんな感じかもしれない」というリアルな想像ができたようです。
翌日、息子が言い出しました。

今度は飯ごうでご飯を炊いてみたい!

遊びながら”備え”を体で感じ、それが次の挑戦への意欲につながっていく。
その過程で防災が「やらされること」ではなく、「やってみたいこと」になっていきます。
町内会の避難訓練に参加してみた 〜地域の力を知る〜
夏のアウトドア体験後、町内会から「地域合同避難訓練のお知らせ」が届きました。
これまで参加したことがなかった私たちですが、「行ってみたい!」と子どもたちは即答しました。
訓練当日、集合場所には様々な年齢層の地域の方々が集まっていました。

これから避難所まで、実際に歩いて移動します。
説明が始まると、子どもたちの表情が真剣に。避難経路を歩きながら、役員さんが説明してくださいます。

ここのブロック塀は地震時に倒れる危険があります。

この電柱の近くは避けて。

あ、この道、通学路だ!
息子が気づき、普段の道が災害時にはどう見えるか考えているようでした。
避難所の小学校に到着すると、受付が設置されていました。

家族の名前と人数を書いてください。持病やアレルギーがある方はここに記入を。
避難カードの記入を体験しながら、実感しました。

本当に避難したら、こういう手続きがあるんだ…。
体育館では、いくつかのブースが設けられていました。
まず向かったのは、簡易トイレの展示コーナー。

災害時、水道が止まるとトイレが使えなくなります。こちらが簡易トイレです。

えー、こんなのでするの?

慣れないと大変だよね。だから訓練で見ておくことが大事なんだよ。
避難所では、他にも、非常食の試食、消火訓練など、様々な体験。
休憩時、息子が言ったひとことに、防災リーダーの方が話してくださいました。

知ってる顔が多いと安心できるね。

災害時は”顔見知りの関係“が助け合いの第一歩なんだよ。
いざという時に助け合えるのは日頃からのつながりがあってこそだと、その言葉が心に深く響き、帰り道、お向かいの一人暮らしのおばあさんの話になりました。

次の訓練の時、一緒に参加しませんかって声をかけてみようか。

普段から挨拶したり、時々様子を見に行ったりすることも大事だよね。

家だけで準備してもダメなんだね。みんなで助け合わないと。
防災は「家族の習慣」から「地域の習慣」へと広がっていく。そんな希望を感じた一日でした。
震度7強を体感! 防災センターが「生きた教科書」になる瞬間
地域の避難訓練を終えて数日後、家族で市の防災センターを訪れました。

家族で訪れた市の防災センター
入口には消防車が置かれ、1階には様々な体験コーナーが並んでいます。

わあ、すごい!
子どもたちの目の色が変わりました。

入口すぐに設置してあるはしご車
まずは地震体験装置の部屋に入りました。
テーブルとソファが置かれた、普通の部屋のような空間です。

今から震度7強の揺れを体験していただきます。クッションを頭の上にあててください。
職員の方の説明の後、激しい揺れが始まりました。

地震体験コーナー
あまりの揺れに子どもたちは言葉もなく、必死でクッションを握りしめています。
最初は横揺れが続き、治まったかなと思った瞬間、突き上げるような縦揺れ。
わずか数分間のことなのに、とても長く感じます。
揺れが収まって、娘の第一声は震えていて、息子も青ざめた顔に。

怖かった…。

地震ってほんとに動けなくなるんだね。家具とか倒れてきたら、もっと怖いよね。
次は暴風体験コーナーへ。3Dメガネをかけて、風速30m/sまでの風を体験。
たった30秒間ですが、バーにしっかりつかまっていないと、体が飛ばされそうな強風。
3Dメガネも手で押さえないと飛んでいきそうです。

暴風体験時につかまるバー
画面の中では様々なものが飛ばされていきます。

こわかったね!

外にいたら飛んできたものにぶつかっちゃうよね!
子どもたちも衝撃を受けたようです。

体験が終わってから自分の顔を触ると、かさかさに乾燥していることに気づきました。
その他にも、煙避難、消火なども体験。
また、夏休み期間中は2階で特別展示やプチイベントが開催されており、子どもたちはすっかり夢中に。

友だちにも教えたい!

すごく勉強になったから、みんなにも行ってほしい!

じゃあ、自由研究で発表したら?

いいね!それならもっと写真も撮っておけばよかった…。

また行けばいいよ。何度行っても新しい発見があると思うよ。
夫の言葉に、子どもたちは「また行こう!」と口を揃えました。
知識として頭で理解するだけでなく、体で感じ、心で納得すること。そして、それを行動に移すこと。
防災センターでの体験は、そのすべてを含んでいました。
子どもたちの「友だちにも教えたい」という言葉に、”体験の力”を強く実感しました。
防災が「わが家だけのこと」から「みんなで共有したいこと」へと広がっていく。
それこそが、本当の防災意識なのかもしれません。
【追記】昨年、勤務校の引率で、防災センターを訪れました。
リニューアルされてバーチャル体験コーナーなど、よりリアルに災害を感じられるコーナーが充実。
東日本大震災や能登の地震の様子もパネル展示されており、あらためて、災害への備えの重要性を痛感しました。

能登地震の様子を写したパネル
防災は「話す」ことで定着する 〜家族会議のすすめ〜
防災センターでの体験から一週間後、私たちは「防災家族会議」を開きました。
これは、これまでのすべての体験を知識と行動に変えるための、大切な場です。

今日から、毎月1日は”防災家族会議”をしよう。
カレンダーに赤丸で印をつけ、定例行事として定着させることにしたのです。

今日の議題は、避難経路の確認と、もしもの時のシミュレーションです。
私がそう言うと、子どもたちは真剣な顔で頷きました。

まず、避難経路から確認しよう。地震が起きたとき、どこから逃げる?

玄関!

でも、玄関がふさがれてたら?

そうだね。その時は?

ベランダの窓から!

実際に確認してみよう。
家族でベランダに出て、避難はしごを再確認。

重いから、大人が手伝わないとダメだね。
実際に触れてみることで、イメージが具体的になります。
テーブルに戻り、次は「もしもの時」のシミュレーションです。

じゃあ、いくつか状況を想定して、どう行動するか考えてみよう。おとうさんもおかあさんもいないときに地震が来たら?
息子が少し考えてから答えました。

妹と一緒に外に出る!

いいね。その前にすることは?

机の下に隠れる!

そうだね。揺れが収まってから、外に出るんだよ。外に出たら、どこに集まる?

公園!

正解。〇〇公園で待ってるんだよね。おかあさんはすぐに行くから
私がそう言うと、子どもたちは頷きました。

おじいちゃんの家にいるときに地震が来たら?

えっと…。

おじいちゃんの家の近くの集合場所、知ってる?

知らない…。

じゃあ、今度おじいちゃんに確認しておこうね。
おじいちゃんと一緒に避難する、でいい?。

うん!
その他のシュミレーション一問一答
- Q:学校にいるときは?ーA:生の指示に従う!
- Q:もし先生が近くにいなかったら?ーA:放送を聞く、机の下に隠れる、校庭に出る
- Q:夜寝ているときに地震が来たら?ーA:まず懐中電灯をつけて、それから行動する(寝ているときは、布団をかぶって頭を守る!。揺れが収まったら、靴を履いて外に出る。)
- Q:火事が起きたら?ーA:煙は上から溜まるから、低い姿勢で!、タオルを濡らして口に当てる
- Q:もし停電したら?ーA:懐中電灯とランタンを使う
- Q:もし水が出なくなったら?ーA:備蓄してあるペットボトルの水を使う
一つ一つの状況に対して、具体的な答えを導き出していく姿に、これまでの体験が確実に力になっていることを実感しました。

じゃあ、最後に大事な質問。一番優先することは何?

命を守ること!

そう。何があっても、まず命を守る。それが一番大事。
会議の後半は、備蓄品の確認を。非常持ち出し袋から中身を一つずつ出していきます。

あ、電池の賞味期限…じゃなくて使用期限が近い。

本当だ。新しいのに交換しよう。

古い電池はどうするの?

普段使いの懐中電灯に入れて使い切ろうか。
こうした細かい確認も、家族全員でやることで、みんなが備蓄の場所や内容を把握できます。
会議の最後に、次回の議題を決め、「防災家族会議・年間予定」を書き出しました。

筆者の家庭の防災会議年間予定
防災は特別な訓練ではなく、日常の中で少しずつ積み重ねていくもの。
月に一度の家族会議は、「もしものとき」を想像し、「自分ならどうする?」を考え、「家族で助け合う」ことを確認する場です。
それは同時に、子どもたちの判断力を育み、家族の絆を深める、大切な時間にもなっていました。
命と心を育む!わが家の防災実践ロードマップ
- 【動機づけ】不安を「興味」に変える体験
 ブレーカーを落とす「停電ごっこ」(電気のありがたさの体感)
 カセットコンロを使う「アウトドア防災体験」(火の知恵を学ぶ)
- 【自助力の育成】自分で考えて準備する習慣
 自分で危険を見つける「防災探検マップ」作り
 「心の安心」を重視した非常用リュックの準備
- 【共助と継続】地域とつながる習慣
 月に一度の「防災家族会議」で対応をシミュレーション
 地域の避難訓練への参加と「顔見知り」作り
まとめ:防災体験は“心の安心”を育てる家庭教育
防災教育は知識を教えるだけではなく、”心の安心”と「行動できる自信」を育てるものです。
それは自己肯定感や判断力、他者への思いやりにもつながります。
防災は「親の仕事」ではなく「家族の習慣」。特別な訓練ではなく、生きていくための教科なのです。
大切なのは「教える」より「問いかける」こと。
「ここ、どう思う?」「もしこうなったら?」その対話から、子どもたちは自分で考え始めます。
この夏休みを、親子で防災を学ぶ時間にしてみませんか?
まず「わが家だけの安心アイテム」をお子さんと一緒に選ぶことから。
次に「停電したらどうする?」と問いかけてみてください。
家の中を見回したり、非常持ち出し袋を開けたりするだけでも、立派な防災教育になります。
【わが家の防災習慣・3つのリスト】
- 毎月1日の「防災家族会議」
- 「防災探検マップ」をリビングに掲示
- 備蓄品の試食を定期的に実施
「もしものとき」を一緒に考えることは、「あなたの命が大切だよ」と伝えること。
「一緒に備えよう」と手を取り合うことは、家族の絆を確認することでもあります。
小さな一歩から始めてみませんか?その一歩が、いつか大きな安心につながっていくはずです。
【防災体験を自由研究にしたい方はこちらもおすすめです】👇
親子の絆が深まる夏休み自由研究大全:子どもが自ら考え挑戦できる50テーマと感動の体験談
 
  
  
  
  

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