夏休みは子どもたちにとって冒険と発見の季節ですが、一方で「自由研究」のテーマ選びに頭を悩ませる親御さんも多いことでしょう。
私も元教員として数々の家庭をサポートしてきましたが、いざ自分の子どもが取り組むとなると、日常の中で無理なくできて子どもの興味が続く題材選びの難しさを痛感しています。
この記事では、50のテーマを系統別に紹介しつつ、できるだけ多くの体験談を交え、親子で楽しみながら学べる方法や失敗から得られた成長のエピソードを共有します。夏休みの終盤でもまだ間に合う実践的なアイデアと学びのコツが満載です。
※2025年8月29日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2025年9月5日に再度公開しました。
自然・観察系:身近な風景に潜む小さな発見
身の回りの自然は、子どもの好奇心を刺激する宝庫です。特別な場所に行かなくても、庭先や近所の公園、空を見上げるだけで、たくさんの発見があります。
毎日少しずつ変化が見られるテーマを選べば、子どもが飽きずに続けられます。

身近な自然を通して、好奇心や探究心、観察力が養われます。日々の小さな変化に気づき、発見する力が育まれます。また、観察日記をつけることで、論理的思考力や表現力も自然と養われます。
・長期間にわたる記録をとることで面白さが増すものを選ぶ
・特別な道具がなくても観察できる対象にする
・子どもが自分の発見を「比べたり、まとめたり」しやすいテーマにする
朝顔の色の変化

息子が小学1年生の時に育てた朝顔
息子が小学1年生の夏、自由研究に選んだのは朝顔でした。
毎朝咲く花の色がどう変わるのか、写真に撮って記録するというもの。最初はただシャッターを切るだけでしたが、次第に気温や日差しで色が微妙に変化することに気づき、観察メモを残すようになりました。
ところが、ある日、花を摘むタイミングを間違えて記録が途切れてしまい、息子はがっかり。そこで私は、

失敗も大切な発見だよ。
と声をかけました。その言葉がきっかけとなり、息子は光の当たり方や花の向きまで意識するようになります。単なる記録だった朝顔の観察は、自分だけの発見に満ちた宝探しへと変わっていきました。
ミニトマトの成長観察
娘は庭のミニトマトを毎日スケッチ。順調に育っていたある日、葉が虫に食べられているのを発見し、ひどく落ち込んでしまいました。

自然の中の観察だから、虫も仲間なんだよ。
と伝えてからは、水やりと肥料をあげるだけのサポートに徹します。
娘は、被害を受けた葉と元気な葉を注意深く見分けるように。やがて、虫に食べられても植物がまた元気になる様子を目の当たりにし、

虫に食べられても、実はまだ元気だね。
と、前向きな記録を残すようになりました。
蝉の抜け殻コレクション
息子と娘が夢中になったのは、庭や公園での蝉の抜け殻集め。集めた抜け殻を前に、形や大きさ、色の違いを比べ、オリジナルの図鑑作りに挑戦しました。
でも、どれが同じ種類なのか分からず、「もうやだ」と弱音を吐くことも。

もうやだ…。

全部同じに見えてきた…。
そこで私は、図鑑やインターネットでの調べ方を一緒に探しながら、

触覚や羽の形に注目してみたらどうかな?
と具体的なヒントを与えました。この一言がきっかけとなり、息子は抜け殻を分類する独自の視点を身につけ、兄妹で協力して見事な図鑑を完成させました。
雲のスケッチ
娘は、雨の日と晴れの日の雲の形をスケッチし、天気予報と比べる研究を始めました。
最初は空を見上げても「全部同じに見える」とぼやいていましたが、私は「風の向きや、雲の色、厚みなんかに注目してみたら?」とヒントを投げかけます。

全部同じに見える…。

風の向きや、雲の色、厚みなんかに注目してみたら?
すると、彼女は少しずつ雲の模様や動きの違いに気づき始めます。
ある夕方、急に空が曇って雨が降り出したときのこと。「雲の動きで明日の天気も分かるかも!」と、娘は自ら空を見上げて予測を立てるようになりました。
雑草の押し葉づくり
息子は庭の様々な雑草を摘み、種類別に分けて押し葉を作る研究を始めました。しかし、葉の形が崩れたり、色が思い通りに変わらなかったりして、うまくいかないと嘆くことも。
そんなとき、私が、

その変化も大切な観察ポイントだよ。
と声をかけると、息子は枯れた葉の色の微妙な違いや、形がどう変わったかを丁寧にノートにまとめ始めました。

これ、なんていう植物?
と植物図鑑を広げながら、家族総出で調べたことが、今ではいい思い出になっています。
実験・工作系:手を動かし、失敗から学ぶ楽しさ

実際に手を動かし、五感をフル活用することで、論理的思考力や問題解決能力が育ちます。失敗から学び、試行錯誤する楽しさを知ることができます。
・危険が少なく、家庭で安全にできるものを優先する
・目に見える変化が出やすいテーマを選ぶ
・記録や比較がしやすい題材にするとまとめやすい
スライム作り
小学2年生の娘は、理想のスライム作りに夢中になりました。硬さや伸びを求めて何度も材料の配分を変えましたが、液が分離したり、固まらなかったりと失敗の連続。「もうやだ!」と泣き出すこともありました。

もうやだ!
私は、分量や混ぜ方のヒントは与えつつも、調整は娘に任せることに。娘は試行錯誤の結果を細かくノートに記録し、成功の条件を分析し始めました。
そうして、ついに理想のスライムが完成。喜びを全身で表現する姿は、今でも忘れられません。
色水実験
息子は色水を混ぜて新しい色を作り、オリジナルの名前を付ける実験に取り組みました。でも、最初は色が濁ってしまい、「全部同じになっちゃう」と不満そう。
「混ぜる順番や量を少し変えてみたらどうかな?」と提案してみると、息子は水と絵の具の比率や混ぜる順番を工夫し、鮮やかな色を次々と生み出しました。
完成した色を紙にまとめていくうちに、いつの間にか家族みんなで「色図鑑」を作るほど、その過程を夢中になって楽しんでいました。
ペットボトル空気砲
小学6年生の息子は、ペットボトルで空気砲を作り、風の動きを観察する研究に挑戦しました。
最初は何度試しても空気が飛ばず、「失敗した」と悔しがっていましたが、口の形や水の量など、少しずつヒントを与え、彼自身に調整させます。
試行錯誤を重ねるうちに、風の向きや強さによって飛ぶ距離が変わることに気づき、

風の性質が分かった!
と大興奮していました。
氷の溶け方調べ

娘と一緒に質問しに行った近所のかき氷屋さん
小学4年生の娘は、太陽光で氷が溶ける時間を計測する実験に挑みました。しかし、計測方法が不正確で記録した時間がバラバラになり、「全然うまくいかない」と落ち込んでしまいます。

全然うまくいかない…。

かき氷屋さんに行って聞いてみよう!
そこで、一緒に近所のかき氷屋さんへ冷たさの秘密を質問しに行ったり、計測のコツや、太陽の当たり方、氷を置く場所などを変えてみることに。
納得のいく実験結果を得ることができ、彼女は観察と分析の面白さを同時に学びました。
紙飛行機の飛距離比べ
息子が選んだのは、紙飛行機の形や折り方を変えて、飛距離を比べる研究でした。初めはすぐに落ちてしまう飛行機ばかりで、「もう無理だ」と嘆くことも。
私は、「翼の角度や、重さを変えてみたらどうかな?」とヒントを出しました。

もう無理…。

翼の角度や、重さを変えてみたらどうかな?
彼は、そのアドバイスをもとに改良を重ね、友達とどちらが遠くまで飛ぶか競い合いながら、最適な飛ばし方を分析していきます。この試行錯誤の過程で、物理の原理も自然と身につけていったようです。
生活・身近なもの系:日常の中に潜む学び

日常の「なぜ?」を掘り下げることで、観察力や記録力、そして学びと生活を結びつける力が向上します。
・子どもの「なぜ?」に直結するテーマを選ぶ
・集めた情報を「グラフ」や「表」で整理できる題材にするとまとめやすい
・家族の協力や、地域の人との交流が自然に生まれるものだと広がりが生まれる
ジュースの温度変化
小学5年生の息子は、冷蔵庫から出したジュースが常温に戻るまでの温度変化を、毎分測ってグラフにする研究に取り組みました。
初日、温度計の扱いに慣れず、数字を読み間違えてグラフがぐちゃぐちゃになり、「もうやめる」とこぼしてしまいます。
そこで私が「データを集めるときの手順を一緒に確認しよう」と声をかけ、正確な計測のコツやタイミングをアドバイス。
息子は再度測定を始め、冷蔵庫から出した直後の急激な温度変化や、外気の湿度の影響を実感。最後には「ジュースも生き物みたいに変化してる」と、発見を楽しんでいました。
スポンジの吸水実験
娘は台所で異なる素材のスポンジをいくつか選び、どれくらいの水を吸うかを測って比較する実験を始めました。
最初は水をこぼしたり、目盛りを読み間違えたりして結果がバラバラに。

もう面倒くさい…。
と途中で投げ出しそうになったとき、

どこがうまくいかなかったか、一緒に振り返ってみよう。
と声をかけます。娘は手順を整理し直し、スポンジの素材ごとに吸水力が違うことに気づきました。
「素材によってこんなに吸水力が違うんだね!」と納得し、家族でスポンジの便利な使い方を話し合うほどでした。
家族アンケート
息子は家族全員の好きな食べ物をアンケートで集め、グラフにまとめることにしました。
しかし、最初の質問が曖昧だったため、家族の答えがバラバラになり、「何を聞きたかったのか分からなくなっちゃった」と悩んでいました。

何を聞きたかったのか分からなくなっちゃった。

具体的に選択肢を作ると集計しやすいよ。
私は「具体的に選択肢を作ると集計しやすいよ」と助言し、用紙のデザインも一緒に考えます。
息子は修正したアンケートでデータを集め、グラフ化してみると、「お母さんはやっぱり甘いものが好きだね」と、家族それぞれの特徴を分析していました。
ペット行動観察
小学2年生の娘は、愛犬の一日の行動を朝から晩まで観察し、ノートに記録する研究を始めました。初日は何をどう記録すればよいか分からず、「何を書けばいいの?」と戸惑っていました。

何を書けばいいの?

遊ぶ・寝る・食べるの3つに分けてみると整理しやすいよ。
とヒントを出すと、娘は観察項目を整理して毎日記録を続けました。
ある日、ペットの体調が少し悪いとき、過去のノートを見返して行動の変化を分析し、獣医さんに伝える手助けにもなりました。
家庭菜園の計測
息子は家庭菜園で育てているミニトマトとキュウリの成長を、毎日計測して成長曲線を記録しました。最初は計測するタイミングや方法がまちまちで、グラフの線が乱れてしまい、

グラフが意味ない…。
と落胆していました。そこで、

毎日決まった時間に測ると分かりやすいよ。
と助言し、測定方法を一緒に工夫します。息子は失敗を修正しながら、成長の波や天候の影響を読み取り、「野菜にも調子の良い日と悪い日があるんだ」と実感するようになりました。
芸術・表現系:感性と創造力を自由に伸ばす

自由に創作活動を行うことで、感性や発想力、創造性が育まれます。完成だけでなく、過程を楽しむ力が養われます。
・完成度よりも「作る過程を楽しめる」ものを優先する
・毎日少しずつ積み重ねられる活動が続けやすい
・家族や友達に見せたり発表できる題材だと達成感が高まる
風景スケッチ
小学3年生の娘は、近所の公園の風景を1週間続けて描くという自由研究に取り組みました。初めのうちは、

全部同じに見える…。
とすぐに飽きてしまいそうでしたが、私は

光の当たり方や、影の長さに注目してみたらどうかな。
と声をかけました。そのアドバイスを受けて、娘は朝と夕方で風景の色や形が微妙に変わることに気づき始めます。
描き終えたスケッチを家族みんなで見比べ、日ごとの変化について話し合う時間も、私たちにとって楽しいひとときになりました。
自作絵本
小学6年生の娘は、オリジナルの物語と絵で絵本を制作しました。物語の構想段階で、「話が長くなりすぎる」と混乱していましたが、私は、

物語をいくつかの章に分けて考えてみよう。
と提案。娘は話を分割して整理し、文章と絵を少しずつ調整しながら進めていきました。
絵本が完成したとき、彼女はそれを近所の児童館で読み聞かせ、子どもたちの喜ぶ姿に目を輝かせていました。
写真アルバム「夏の一日」
小学2年生の息子は、家族の夏の一日をテーマに写真を撮り、アルバムにまとめることにしました。最初は、どのような構図で撮れば良いか分からず、

写真が面白くない…。
と落ち込んでいました。そこで私が、

同じ場所でも、別の角度から撮って見比べてみよう。
とアドバイス。息子は様々な工夫を凝らして撮影を続け、完成したアルバムを祖父母に送ったところ、とても喜んでもらえました。
社会・調べ学習系:地域や社会とのつながりを見つける

地域や社会をテーマにすることで、情報収集力や整理力が身につきます。また、主体性を持って社会とのつながりを見つける力が育まれます。
・無理なく現地調査やインタビューができる範囲にする
・集めた情報を「地図」「グラフ」「表」などで整理できるテーマを選ぶ
・子どもが「へぇ!」と驚ける題材を優先する
・家族の協力や地域の人との交流が自然に得られるものだと広がりが生まれる
神社・お寺調査
小学5年生の娘は、近所の神社やお寺の歴史を調べ、それをまとめた資料を地域紙に掲載する研究をしました。
当初、誰に何を尋ねたらいいのかわからず戸惑っていましたが、私は、

質問を紙に書き出し、聞く順番を考えてみよう。
とアドバイス。娘は地元の人々にインタビューし、地域の歴史や人々の思いを、写真やメモと共に丁寧にまとめ上げます。
完成した資料を発表した後、娘は自分の言葉で伝える楽しさを実感したようでした。
郵便ポストの地図作り

近所の郵便ポスト
息子は、近所の郵便ポストを調査してオリジナルの地図を作ることに挑戦しました。調査を始めたばかりの頃は、道順を間違えたり、ポストの位置を記録し忘れたりして混乱していたので、

地図に印をつけながら歩くと、どこを通ったかわかりやすいよ。
とヒントを出しました。息子はそのアドバイスをもとに工夫を凝らし、地図を完成させます。
完成した地図を近所の人に説明する機会もあり、道順や地域への理解を深めていきました。
商店街調査
小学5年生の娘は、近所の商店街のお店を調べ、街の特徴を分析する研究を始めました。
お店の種類や数を数え始めたものの、記録方法が曖昧でデータがまとまらず、混乱している様子でした。私は、

お店を『飲食店』や『雑貨店』といったカテゴリーに分けて数えると、整理しやすいんじゃないかな。
と助言。娘は分類を工夫しながら集計を進め、最後はお気に入りのお店で買い物を楽しみ、調査を締めくくりました。
その他のテーマ
これまで、私の家庭での体験談を通して、自由研究の進め方や親子の関わり方についてお話してきましたが、「うちの子の興味に合うテーマが見つからない」「もっと手軽にできる研究はないかな?」と感じている方もいるかもしれません。
他にも、日々の暮らしや身近な場所でできる自由研究のアイデアを一覧で紹介します。お子さんの興味に合うテーマがきっと見つかるはずです。それぞれのアイデアに添えたヒントを参考に、親子でオリジナルの研究に挑戦してみてください。
テーマ | ヒント |
---|---|
川の石の色や形を分類 | 丸い石、角ばった石、色別に分ける。顕微鏡で細かい模様を観察すると違いが分かる。 |
夜空の星をスケッチして比較 | 明るい星から順に番号をつけると変化が追いやすい。天気予報と比べるのも面白い。 |
食べた野菜の種を植えて育てる | 水や日光の量を調整。発芽しなかった種も原因を考えるヒントになる。 |
家のホコリを顕微鏡で観察 | 髪の毛や布の繊維などを分類。観察後は掃除の工夫にもつなげられる。 |
カップラーメンを温度別で調理比較 | お湯の温度を計測し、麺の硬さや味の違いを記録。 |
カブトムシの力比べ大会 | 押す方向や角度に注目して勝敗を記録すると個体差が分かる。 |
風車を作って風の強さを測定 | 羽の角度や紙の形を揃えると正確に回転速度を測れる。風向きも記録。 |
洗剤の泡立ち比較 | 泡の量と混ぜ方を揃えて比較すると、洗剤の特性が分かる。 |
色鉛筆をお湯に浸して描きやすさ比較 | 同じ温度で描くと違いが分かりやすい。紙の種類も変えてみる。 |
家族の歩幅で家の距離を測定 | 歩幅を揃えて歩くと正確に測れる。何往復かして平均を取る。 |
おにぎりの形と食べやすさ調査 | 三角、丸、俵型など形ごとに食べやすさを比較。 |
スーパーマーケットで野菜の長さ比較 | 同じ種類の野菜を並べて長さや太さを計測。標準サイズを見つける。 |
食品パッケージの分別調査 | プラスチック、紙、缶などに分ける。地域のルールも確認。 |
町の橋の長さを記録 | 歩数やメジャーで測定し、橋ごとに比較して特徴をまとめる。 |
昔の遊び体験記録 | お手玉、けん玉などのコツや成功回数を記録。友達や家族と比べる。 |
季節ごとの野菜や果物まとめ | 出回る時期、色、形、大きさを一覧表にすると季節の特徴が分かる。 |
家の電気使用量の一日記録 | 時間帯ごとの消費量をグラフ化。使い方の工夫や節約に活かす。 |
家族アンケートをグラフ化 | 好きな食べ物や趣味などを集計。結果を円グラフや棒グラフにして比較。 |
ペット一日の行動観察 | 食事、運動、睡眠を時間ごとに記録。健康チェックに役立つ。 |
家庭菜園の収穫量を測定 | 同じ作物でも個体差や成長スピードを記録。成長の波をグラフにする。 |
好きな歌を録音してアルバム制作 | 録音の順序や音質に注目。家族で聴き比べると楽しさが増す。 |
自作漫画で日常を描写 | 登場人物の行動やセリフを記録。日常の気づきを絵で表現。 |
ミニジオラマ制作 | 素材や配置を工夫して立体感を出す。写真に撮って比較。 |
砂や小石で作品制作 | 形や色の違いに注目。干す前後で変化があるかも観察。 |
写真で家族の夏を記録 | 時間帯や天気も一緒に記録すると、思い出の変化が分かりやすい。 |
親のかかわり方
自由研究をしていると、子どもが思い通りにいかず落ち込む場面もあります。
わが家では、息子が朝顔の色を毎日写真に撮っていたとき、思った色にならずがっかりしていました。

どうしてこうなるんだろうね、一緒に考えてみよう。
と声をかけると、自分で原因を探して楽しむ姿勢に変わりました。
娘がミニトマトの成長をスケッチしているときも、私は材料や記録の準備だけを手伝い、判断は娘に任せました。失敗しても「よく気づいたね」と励ますことで、根気よく続けることができました。
さらに、完成した作品を家族で見ながら「こんな発見があったね」と話す時間を持つと、達成感をみんなで共有できます。
親がそっと寄り添うことで、子どもは自ら考え挑戦する楽しさを自然に学んでいきます。
・材料や道具の準備、記録のサポートを行いながら、実験や観察の判断は子ども主体に
・失敗も学びの一部と捉え、励ましながら根気よく続けられる環境作り
・家族で一緒にまとめや発表の準備をし、達成感を共有する場を作る
まとめ
自由研究は失敗も含め、親子で楽しみながら取り組む夏休みの醍醐味です。
わが子たちの体験や教員として見てきた面白い研究例から、子どもが自分で考え、試行錯誤する姿勢を育てることの大切さを感じます。
わが家でも失敗した年がたくさんありましたが、それも含めていい思い出になっています。
子どもが「やってよかった」と思えることが一番。兄妹のやりとりを振り返ると、むしろ失敗談のほうが笑い話になって残っている気がします。
親にできるのは、材料を揃えたり、最後まで見届けたりするサポート。どうせなら「また来年もやりたい!」と子どもが言えるようなテーマを一緒に探してみてください。
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