【夏休みの雨対策】子どもの「退屈」を「楽しい!」に変える、魔法のおうち遊び

家庭でできる体験・イベント

夏休みは、子どもたちと普段より多くの時間を一緒に過ごせる特別な季節です。しかし、突然の雷雨や蒸し暑さ、急な気温の変化など、天候が予定を左右することも少なくありません。

わが家でも、午前中は快晴だったのに昼過ぎには土砂降りになり、公園へのお出かけ計画が中止になったことがあります。子どもたちは「今日は何して遊ぶの?」と期待いっぱいで聞いてくるのに、外は真っ暗な空…。

そんなときに家の中でどう過ごすかで、その日の思い出が大きく変わります。

ここでは、わが家で試して大成功だった5つの“雨の日おうち遊び”をご紹介します。

※2025年8月12日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2025年9月4日に再度公開しました。

雨の日に親が困る3つのこと

私が雨の日に困ったのは次のような点でした。

外遊びができず、子どもが退屈してしまう

雨の日の午後、外に出られず家の中で過ごしていたときのこと。息子は「公園行きたい!」「走りたい!」と何度も訴えてきました。仕方なく室内で風船遊びを始めたものの、すぐに飽きてしまい、今度は妹とおもちゃの取り合いに…。

むすこ
むすこ

公園行きたい!

兄妹げんかが始まると、私も仲裁に入らざるを得ず、家の中がどんどん騒がしくなっていきました。外で思いきり走り回れない分、エネルギーが行き場を失ってしまうのだなと痛感しました。

家の中での遊びのネタが尽きる

雨の日が続いたある週末、私は「今日は何して遊ぼう…」と朝から頭を悩ませていました。前日は折り紙、その前は粘土、さらにその前は段ボール工作。どれも一度は盛り上がったのですが、息子に、

むすこ
むすこ

またこれ?昨日もやったじゃん。

と言われてしまい、正直ショックでした。私自身もアイデアが浮かばず、つい

まさこ先生
まさこ先生

テレビでも見ようか。

と言ってしまい、気づけばスマホを片手にぼんやり…。

子どもと向き合いたい気持ちはあるのに、ネタ切れの壁にぶつかると、親のモチベーションも下がってしまうのを実感しました。

親の予定や家事が進まない

雨の日は、家事をまとめて片づけるチャンス…と思っていたのに、現実はまったく違いました。朝から「おかあさん、遊ぼう!」「一緒にやって!」と息子がまとわりついてきて、洗濯物を干すタイミングも、夕食の準備も、何度も中断。

むすこ
むすこ

おかあさん、遊ぼう!

ようやく一息ついたと思ったら、娘が、

むすめ
むすめ

お絵かき手伝って〜。

と呼びに来て、結局自分の時間はゼロ。夕方には疲れとイライラが溜まり、

まさこ先生
まさこ先生

今日は何もできなかった…。

と落ち込むこともありました。

こうした困りごとは、どの家庭でも一度は経験するものではないでしょうか。だからこそ、雨の日に「親子で楽しめる遊びの引き出し」を持っておくことが、心の余裕にもつながります

雨の日も大盛り上がり 室内レクリエーション5選

おうちボウリング

 

リビングや廊下があっという間にボウリング場に変わる「おうちボウリング」。わが家では500mlのペットボトルを10本用意し、中に少しだけ水を入れて安定感を持たせました。

最初はただ並べて倒すだけでも大盛り上がりですが、「何本倒せるか競争」にした瞬間、子どもたちの表情が一変。小学3年の息子は投球フォームを工夫し、小1の娘は力加減を真剣に研究していました。

「もっと難しくしてみよう!」の提案でピンをジグザグや三角形に並べ替えると、転がすコースを考える必要が出てさらに白熱。ある日、家族で即席トーナメントを開催し、最後に夫が本気で投げたボールでピンが大崩壊し、全員が大笑い。

雨の日でも体を動かしながら笑顔になれる遊びです。

まさこ先生
まさこ先生

ポイントは、ピンの数や距離を調整して難易度を変えられることです。

小さな子でも楽しめるように、ボールを柔らかいものにしたり、ピンを少なくしたりする工夫もできます。

「おうちボウリング」で育つ力・身につくもの
・ねらいを持って動く力
・工夫する力
・気持ちの切り替え

しりとりビンゴ

 

紙とペンがあればすぐに始められる「しりとりビンゴ」。5×5のマス目を作り、しりとりで出た言葉を順番に書き入れていき、縦・横・斜めにそろえばビンゴです。

ある雨の日、小1の娘が「すいか」の“か”でしばらく悩み、「カレーライス」「カメ」「カモメ」と必死に絞り出していました。「夏に関係するものだけ」や「食べ物限定」などテーマを設けると、難易度が上がって大人も夢中になります。

祖母が参加したときには「かずのこ」という単語が出て、子どもたちが「それ何?」と質問。言葉の意味を説明しながら世代間で会話が弾み、最後は祖母の「ビンゴ!」の声で大盛り上がりとなりました。

まさこ先生
まさこ先生

最初は「しりとりだけでビンゴなんてできるの?」と半信半疑でしたが、実際にやってみると意外と頭を使います。言葉の連想が広がることで、季節感や生活の中の言葉にも興味を持つようになったのが印象的でした。

さらに、ビンゴのマスに絵を描いてもOKにすると、絵が得意な子は張り切って参加します。言葉だけでなく、絵や色を使って表現することで、遊びの幅が広がります。
「しりとりビンゴ」で育つ力・身につくもの
・言葉を考える力
・ひらめきや連想する力
・順番を守る力

タオルでバランスゲーム

雨で外に出られない日は、家の中で体を動かせる「タオルバランスゲーム」が活躍します。大きめのタオルを床に敷き、それを橋に見立てて渡ります。わが家では「落ちたらワニの沼に落ちる」という設定。慎重派の娘はそろそろと進み、活発な息子はジャンプを試みて何度も“落下”して大爆笑でした。

まさこ先生
まさこ先生

わざと距離や幅を変えながら難易度を調整すれば、運動能力や集中力も自然と鍛えられます。

タオルをジグザグに並べてタイムアタックに挑戦したり、タオルの上にぬいぐるみを乗せて運搬レースに発展させたりとアレンジ自在です。
「タオルでバランスゲーム」で育つ力・身につくもの
・体のバランスをとる力
・集中する力
・遊びのルールを作る力

サイレントチャレンジ

声を使わず、身振り手振りだけでお題を当てる「サイレントチャレンジ」。紙にお題を書いて箱に入れ、順番に引いてジェスチャーで表現します。小さな子にも分かりやすいように「動物」「食べ物」「乗り物」などに分けておくのがおすすめです。

ある日、娘がおにぎりを表現しようと、両手で三角を作って口に運ぶ動きをしたところ、息子が「三角チョコパイ!」と回答し、これが大爆笑の引き金に。正解が出るまで5分以上かかりましたが、終始笑いが絶えませんでした。

まさこ先生
まさこ先生

静かに遊べるので集合住宅でも安心で、表現力観察力も育ちます。雨の日の沈んだ空気を一気に吹き飛ばしてくれるレクリエーションです。

最初は照れていた子どもも、慣れてくると大胆な動きになるところが見所です。親がわざと変な動きをすると、笑いが起きて場が和みます。
「サイレントチャレンジ」で育つ力・身につくもの
・身ぶりで伝える力
・人の動きをよく見る力
・笑いを共有する力

おうちミニ図書館

 

自宅の本棚を利用して「おうちミニ図書館」を開店。絵本や図鑑、小説などを並べ、司書役とお客さん役に分かれて楽しみます。

わが家では、借りたい本に「貸出票」をつけたり、おすすめ本コーナーを作ったりして本格的に演出。娘は自分が面白いと思ったページを指差して「ここ見て!」と教えてくれたり、息子は好きな恐竜図鑑を熱心に説明してくれたりします。

まさこ先生
まさこ先生

読んだ本の感想をカードに書いて掲示すると、表現力や文章力のトレーニングにもなります。「この本は悲しい終わりだけど希望もあるから好き」という言葉に、親として子どもの感受性の成長を感じました。

まさこ先生
まさこ先生

本を大切に扱う」「順番を守る」「貸し借りのルールを理解する」といった社会的なルールにも自然と触れることができます。

雨の日だけでなく、連休夜のひとときにもおすすめです。
「おうちミニ図書館」で育つ力・身につくもの
・本に親しむ気持ち
・自分の考えを言葉にする力
・人とやりとりする力

「おうち遊び」をさらに盛り上げるアイテム選び

雨の日のおうち遊びを、もっと楽しくするアイテムを紹介します。身近で手軽に手に入り、アイデア次第で何通りもの遊び方ができる、万能なアイテムをいくつか持っておくのがおすすめです。これらのアイテムをいくつか用意しておくだけで、雨の日のおうち時間が、さらに創造的で楽しいひとときになります。

布やシーツ

一番の万能アイテムは、大きな布やシーツです。これをソファや椅子にかけるだけで、子どもたちだけの特別な秘密基地や、トンネル、お城に早変わり。

ある雨の日、子どもたちが「お城を作りたい!」と言い出したので、リビングのソファと椅子に大きなシーツをかけてみました。入り口にクッションを並べ、中にはおもちゃや絵本を持ち込んで、あっという間に子どもたちだけの「秘密の王宮」が完成。一日中、その中で宝物探しをしたり、絵本を読んだりして過ごしました。

まさこ先生
まさこ先生

窓に貼って影絵遊びをしたり、床に広げて道を作ったりと、子どもの想像力次第で遊び方は無限に広がります。

マスキングテープ

床に貼って遊べるマスキングテープも、おうち遊びの強い味方。床に道路や線路、ジャンプして進むコースを作れば、部屋中がアスレチックに。わが家では雨が続いて外で体を動かせない日が続いたとき、マスキングテープを床に貼って遊んでみました。

リビングから廊下、子ども部屋まで、テープで複雑な道路や線路を作ると、息子がミニカーを、娘が電車のおもちゃを持ち出して大興奮。二人で「この道はどこに続くかな?」と想像しながら、テープの上をなぞって遊んでいました。

まさこ先生
まさこ先生

壁に貼って的を作り、ボールを投げる遊びも盛り上がります。貼ったり剥がしたりが簡単なので、賃貸住宅でも安心して使えます。

 マグネットボード

お絵かきに飽きてしまったとき、マグネットボードを冷蔵庫に貼り付け、色々なマグネットを渡してみました。娘は動物マグネットで動物園を作り、息子は形のマグネットを組み合わせてロボットを制作。私が夕食の準備をしている間も、二人でマグネットを使って物語を作りながら楽しんでいました。

まさこ先生
まさこ先生

動物や乗り物のマグネットを並べて物語を作ったり自由に絵を描いたりパズルをしたり。遊びの幅が広がるだけでなく、片付けも楽になるのが嬉しいポイントです。

まとめ:雨の日こそ、親子の時間を楽しむチャンス

雨の日はつい「予定が崩れた」「退屈」と思いがちですが、家の中でも工夫すれば家族全員が思いっきり笑って過ごせます。

今回紹介した5つの遊びは、どれも準備が簡単で、特別な道具もほとんど不要。親子で一緒に考えたり競ったりする中で、会話や笑いが増え、集中力発想力、他者とのやりとりの力も自然と育ちます

今年の夏は、雨の日こそ“おうち時間”を最大限に楽しんで、家族の思い出を一つでも多く増やしてください。

コメント