【夏休みリズム崩れ対策】親子でつくる「ぐっすり眠れる暮らし方」とわが家の実践記録

生活リズムとセルフケア

夏休みは子どもにとって楽しみがいっぱいの季節ですが、同時に「生活リズムが乱れやすい時期」でもあります。

私の家庭でも、長男が小学2年生の頃までは夜更かしが当たり前になり、朝はなかなか布団から出られず、家族みんながバタバタ…。新学期が近づくと「大丈夫かな?」と親の方が不安になっていました。

この記事では、そんなわが家の実際の経験を交えながら、夏休み中も無理なく早寝早起きが続けられる工夫を紹介していきます。

夏休みに生活リズムが乱れる理由とは?

夏休みにリズムが崩れるのは、単に「学校が休みだから」だけではありません。

例えば息子の場合、夜に家族で映画を見始めると「もうちょっと!あと10分!」と寝る時間がズレ込み、翌朝はぐったり。さらに、夫が夜型の生活をしていた頃は、子どもも

むすこ
むすこ

おとうさんがまだ起きてるから僕も寝たくない。

と言い張り、毎晩寝かしつけに苦労しました。また、タブレットやゲームの存在も大きな要因です。ある夜、娘が

むすめ
むすめ

眠れない〜。

と布団でゴロゴロしていたので覗くと、直前まで動画を見ていたことが判明。ブルーライトで脳が興奮していたようです。

まさこ先生
まさこ先生

夜にパソコンやスマートフォンの画面から発せられるブルーライトを浴びると、脳が昼間だと錯覚し、メラトニンというホルモンの分泌が抑制されてしまいます。これが、寝つきが悪くなる原因です。

これをきっかけに、わが家では「夜8時以降はデジタル機器禁止ルール」を作りました。子どもは最初不満そうでしたが、3日ほどで「意外と眠れる」と言い出し、朝の目覚めも改善されました。

家庭でできる!夜の過ごし方で早寝習慣をつくる

最高の眠りを引き出す!「おやすみ準備ルーティン」の作り方

眠りにつく前の時間をどう過ごすかで、睡眠の質は大きく変わります。わが家では、夕食後から寝るまでの流れを“おやすみ準備ルーティン”として明確にしました。

具体的には、夕食後に入浴 → 部屋の照明を少し落とす → 家族で読書やおしゃべり → 9時半には消灯。ある日、寝室にラベンダーのアロマを焚いてみたところ、普段寝付きが悪かった娘も

むすめ
むすめ

いい匂い〜。

とリラックス。気づいたら静かに眠っており、親として思わずほっとしました。それ以来、毎月1本アロマを一緒に選ぶのがわが家の小さな習慣になっています。「寝るのが楽しい」と思える工夫を取り入れると、子どもは自然と早めに布団へ向かうようになります。

「朝が楽しみ」に変わる!子どもが自ら早起きする魔法の仕掛け

夜に「朝起きると楽しいことがある」と思えるような仕掛けを作ることがポイントです。たとえば、朝ごはんを親子で一緒に作る時間にしたり、近所の公園で自然を観察する時間を設けたりすることで、子どもは「朝が楽しみ」と感じるようになります。

ある日、娘が

むすめ
むすめ

明日はパンケーキを作りたい!

と言い出し、朝6時半に自分で起きてキッチンに立っていたことがありました。親が何も言わなくても、自分から動く姿に驚きと嬉しさを感じた瞬間でした。

子どものやる気を引き出す「見える化」の工夫

子どもが自分から早起きに取り組めるようにするには、「見える化」が効果的です。そこでわが家では、「早起きチャレンジ表」を冷蔵庫に貼り、起きられた日は好きなシールを貼るルールにしました。

娘の挑戦!自分で起きる達成感

娘は小学4年生の時、目覚まし時計を自分でセットするようになり、達成感から

むすめ
むすめ

今日は自分でできたよ!

と毎朝嬉しそうに報告してくれました。

さらに「1週間達成したら好きな絵本を一冊選べる」というごほうびを用意したところ、張り切って取り組むようになりました。きょうだいでシール枚数を競うと、朝の雰囲気まで明るくなるなど、思わぬ効果もありました。

息子の挑戦!ラジオ体操で自信を育む

また息子は「自分で起きられたら、朝のラジオ体操に行く」と決めてから、前日夜に自分で目覚ましをセットするようになりました。出席するとスタンプがもらえて、係のおじさんに、

今日も頑張ったな。スタンプだいぶんたまったな!

といわれるのがとてもうれしかったようで、夏休み最終日にはお友達とスタンプカードを見せ合って、誇らしげな顔をしてました。

まさこ先生
まさこ先生

早寝早起きを親が一方的に押しつけるのではなく、子ども自身が「やってみたい」と思えるような仕掛けを用意することが大切です。

子どものやる気を引き出す!親の「声かけ」と「姿勢」

子どもに「絶対こうしなさい」と強く言いすぎると逆効果になりがちです。

わが家でも以前、毎日「早く寝なさい!」「なんで起きないの!」と口うるさく言っていた時期がありました。すると子どもは「また怒られる」と感じ、余計に布団に入りたがらなくなってしまったのです。そこで考え方を変え、

まさこ先生
まさこ先生

今日は6時半に起きられたね!

と少しでもできたことを褒めるようにしました。すると、子ども自身が「明日も頑張ろう」と前向きになり、親子の関係も以前より和やかになりました。親がリズムを大きく乱していないか、自分にも目を向けることも大切ですね。

忙しい毎日でも大丈夫!無理なく続けるためのヒント

親の生活リズムを整えることが大切だとわかっていても、共働きやワンオペ育児で日々忙しく、なかなか難しいという方もいるかもしれません。そんなときは、少しでも負担を減らす工夫をしてみましょう。

共働き家庭の方へ

平日は仕事や家事、子どもの習い事で時間に追われ、決まった時間の寝かしつけや家族時間の確保が難しいものです。

毎日同じ時間に寝かしつけができなくても、週末に「映画鑑賞」「ゲーム」などの家族時間を確保し、生活にメリハリをつけましょう。たとえばわが家では「週末早起き」を家族イベントにして朝食を一緒に作っていました。

就寝前のルーティンを短く設定するのもおすすめです。照明を落とす温かい飲み物を飲む、短い絵本を読むなど、たった10分でもできる「おやすみ準備ルーティン」で、子どもの気持ちを安らげ入眠を促すことができます。

ワンオペ育児の方へ

一人で全てをこなそうとすると、心身ともに疲れてしまいます。少しでも負担を減らすために、家事のルーティンを見直してみましょう。たとえば、翌日の朝食の準備を前日の夜にしておく、お風呂上がりの着替えをセットしておくなど、小さな工夫で朝の時間を短縮できます。

「今日は早く寝られなかったけど、明日は少しでも早く布団に入ろう」といったように、ゆるやかに目標設定することも大切です。

新学期モードへの移行は“親子のチーム戦”で

夏休みも終盤に差しかかると、“学校モード”への切替が必要です。わが家では「学校まであと何日」とカウントダウンしながら、少しずつ生活リズムを戻していく工夫をしました。

例えば、起きる時間を毎日15分ずつ前倒しする、文房具を一緒に揃えながら「もうすぐだね」と会話するなど、気持ちをワクワクに変える意識を持ちました。

特に効果的だったのが“プレ登校ごっこ”。前日夜にランドセルを机に置き、朝ごはんを時間通りに食べて出発するイメージを子どもと一緒に再現すると、「学校楽しみだな!」と前向きな声へと変わりました。

睡眠をサポートするツールやサービス

親子の工夫に加えて、便利なツールやサービスを上手に活用するのも効果的です。

光目覚まし時計:時間になると徐々に光が強くなる目覚まし時計です。日の出のように光が部屋を明るくすることで、自然に目が覚め、スッキリとした目覚めをサポートします。

睡眠導入アプリ:穏やかな自然の音やヒーリングミュージックが流れるアプリを利用するのも良いでしょう。親子で「今日はどの音にしようか?」と選ぶのも楽しい習慣になります。

絵本の読み聞かせアプリ:デジタル機器を完全に排除するのが難しい場合は、就寝前に絵本の読み聞かせができるアプリを活用する方法もあります。

まさこ先生
まさこ先生

ただし、ブルーライトの影響を避けるために、画面の明るさを調節したり、横になった状態で使うのではなく、座って読むなど、使い方に注意が必要です。

まとめ|早寝早起きは家族の絆を深めるチャンス

夏休みに崩れがちな生活リズムは、ちょっとした工夫で整えることができます。大事なのは「子どもが自分でやってみたい」と思えるような仕掛けを作ること。そして、親自身も一緒に取り組むことです。

早寝早起きは単なる習慣づけではなく、親子のコミュニケーションを深める絶好の機会。新学期にスムーズに入れるように、夏休み後半は“親子のチーム戦”として取り組むと、子どもは自信を持ち、家族の中に安心感が広がっていきます。

コメント