【親子で自由研究】夏休みから始める小学生向けプログラミング体験記と作品づくりのコツ

学びと自由研究

長い夏休みは、自由研究のテーマを考える親子にとって悩ましい時期でもありますよね。

「今年は何をテーマにしようか?」と考えながら、ゲーム好きの子どもに「プログラミングってどう?」と提案したことが、わが家の自由研究を変える大きなきっかけとなりました。

「プログラミングは難しい」と敬遠されがちですが、実はゲーム感覚で楽しく取り組め、かつ自由研究としてまとめやすい工夫がたくさんあるのです。

この記事では、わが家の親子体験をもとにした具体的な始め方と、研究のまとめ方までを詳しく解説します。

ゲーム好きの息子から始まった小さな発見

わが家の小学生の息子は朝から晩までゲーム漬けの日々。宿題をやらせようとすると「今やるって言ったじゃん!」と口答えばかり。そんな息子がふと口にしたのが、

むすこ
むすこ

ゲームってどう作るの?

まさこ先生
まさこ先生

いっしょに調べてみようか!

そこから親子で「自由研究でゲームやプログラムを作ってみよう!」と決め、オンラインツールや簡単なロボットキットを活用してプログラミング体験をスタート。

初めての作品づくりから、実験的に改良を加えながら自由研究のテーマを深めていきました。

初めてでも大丈夫!親子で楽しめるプログラミングツール

プログラミング学習に特別な道具は必要ありません。今は子ども向けの素晴らしいツールがたくさんあります。

まるでゲーム感覚!「Scratch」の魅力

最初に取り組んだのは、小学生に人気のプログラミング環境「Scratch(スクラッチ)」。

カラフルなブロックをドラッグ&ドロップで組み合わせるため、専門的なコードを書く必要がなく、子どもでも直感的に扱えます。

息子はまず、画面上のキャラクターを動かす簡単なゲームを作成。動きを試しながら音を追加し、最終的には「ジャンプして障害物を避ける」という面白い仕掛けを完成させました。

むすこ
むすこ

できたー!見て、ジャンプして障害物を避けられるようになったよ!

まさこ先生
まさこ先生

わあ、すごい!最初に作ったキャラクターが、こんなに複雑な動きをするなんて。ジャンプした時の効果音もぴったりだね!

むすこ
むすこ

うん、この音がいいかなと思って、いろいろ試したんだ。自分で考えて作ったゲームが動くと、すごく面白いね!

まさこ先生
まさこ先生

この体験を通して、子どもたちは自然と 論理的思考力 問題解決能力 を身につけていきます。

費用面も安心:Scratchはインターネットに接続できるパソコンやタブレットがあれば、完全無料で利用できます。特別なソフトのインストールも不要で、ブラウザ上ですぐに始められます。

実際に動くものを作る喜び!ロボットプログラミング

ゲームづくりに慣れてきたら、次は ロボットプログラミング にチャレンジ。

専用キットを使い、実際に動くロボットをプログラムで制御するため、プログラムが形になる楽しさを実感できます。

息子は、「まっすぐ歩く」「壁を避ける」といった動きを試行錯誤しながらプログラムし、友だちと動作を競い合う様子も見られました。

むすこ
むすこ

やった!見て、ちゃんとまっすぐ進んでる!次は壁にぶつからないようにしてみるよ。

まさこ先生
まさこ先生

すごい!さっきは曲がっちゃってたのに、どこを変えたの?

むすこ
むすこ

うん、このブロックを少し調整したら、完璧に動くようになったんだ!動かしたい通りにロボットが動くって、なんか感動する!

完成したロボットの動きは動画として記録し、自由研究の成果発表で見せることで、実際の体験として説得力あるレポートが作れます

費用について:シンプルなキットなら1万円程度から、高機能なものは数万円とピンキリです。ただし一度購入すれば繰り返し使え、様々な作品作りが楽しめるので、長期的にはとてもお得です。

マインクラフト好きにはこれ!ゲームの世界でプログラミング

また、Minecraft(マインクラフト)が好きな子は、ゲームの中でプログラミングができる教育版Minecraftで挑戦可能です。

まさこ先生
まさこ先生

実は、学校現場でも取り入れていることがあります。

教員時代の教え子は自動で木を切るプログラムを作成し、ゲームの世界で自らの工夫の成果を実感。

こうした取り組みは自由研究として提出できるだけでなく、発表の際に実際のゲーム画面を見せることで大変興味を引きます。

見て!この木、僕が作ったプログラムで勝手に切れていくんだ!

まさこ先生
まさこ先生

すごい!どうやってそんな風に作ったの?

まさこ先生
まさこ先生

広大なマインクラフトの世界で自分のプログラムが動く様子は、子どもたちに大きな達成感を与えてくれます。

娘との体験で気づいたこと

娘は最初、プログラミングにはまったく興味を示しませんでした。ところが、私がScratchで作る動く絵本を見て、「ちょっとやってみたい」と参加。

むすめ
むすめ

お母さん、何してるの?

まさこ先生
まさこ先生

このウサギさんをぴょんぴょん跳ねさせようとしてるんだけど、ちょっと難しくて…手伝ってもらえる?

まさこ先生
まさこ先生

あれ?ウサギが変な動きになっちゃった。なんでだろう?

むすめ
むすめ

このブロックの順番が違うんじゃない?

親子で対話を重ねながら「どうしたらキャラクターがうまく動くのか?」を試行錯誤する中で、自然に論理的思考や創造力を育て、自分なりの物語を完成させました。

この体験を通じて、プログラミングは自由研究だけでなく、親子のコミュニケーションを深める最高のツールであることを実感しました。

まさこ先生
まさこ先生

二人で画面を覗き込みながら、ああでもない、こうでもないと話し合う時間がとても楽しくて。完成した時の娘の誇らしげな顔は忘れられません。

自由研究としてのまとめ方・発表のコツ

プログラミングを自由研究としてまとめるコツは、「制作過程の記録」と「発表資料作り」です。

日々の試行錯誤や失敗、成功体験を写真や動画で残したり、どんな工夫をしたのか、修正点とその理由を文章化したりすることで、単なる「プログラム完成」だけでなく「成長の過程」が評価されやすいレポートになります。

まさこ先生
まさこ先生

さらに、プログラムの動きを実際に見せられるよう、スクリーン動画実機デモを用意すると、より伝わりやすくなるでしょう。

プログラミングを自由研究としてまとめるコツ
・日々の試行錯誤や失敗、成功体験を写真動画で残す
どんな工夫をしたのか、修正点とその理由を文章化する
・プログラムの動きを実際に見せられるようスクリーン動画実機デモを用意する

プログラミングを始める時に大切にしたい3つのこと

プログラミング自由研究を始めるうえで、押さえておきたい3つのポイントは以下です。

・子どもの「好き」を尊重する
ゲーム、絵、ロボットなど、「好き」がモチベーションを高め、自由研究を継続させ ます。

まさこ先生
まさこ先生

息子はゲームへの純粋な好奇心から、娘は動く絵本への憧れから。二人の興味はまったく違いましたが、それぞれの「好き」がプログラミングへの扉を開いてくれました

・親は「先生」ではなく一緒に考えるパートナー
わからないことは一緒に調べ、子どもの挑戦を支える姿勢が大切です。

まさこ先生
まさこ先生

「ここがうまくいかないんだ」と子どもが尋ねてきても、私も分からないことばかりでした。「お母さんもよく分からないな。一緒に調べてみようか」そうやって一緒にインターネットで調べたり、を読んだり。子どもは「自分で考えて、調べて、解決する」力を自然と身につけていきます

・失敗をポジティブに捉えよう
エラーやうまくいかない経験から学ぶことで、問題解決力や論理的思考が育ちます。

まさこ先生
まさこ先生

思った通りに動かない、途中で止まってしまう。そんな時、子どもは「もうやだ!」と投げ出すかもしれません。「どうして動かないんだろうね?」「エラーは『ここが違うよ』って教えてくれてるんだよ」そんな声かけを心がけてみてください。

夏休み、新しい扉を開いてみませんか?

長い夏休みは、親子で新しい挑戦を始める絶好の機会。プログラミングは単なるスキル習得にとどまらず、子どもたちの好奇心や創造力を育て、親子の絆も深めます。

今年の自由研究に迷っている方は、ぜひ親子でプログラミング体験を始めてみませんか?きっと楽しくて実りある時間が待っています。

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